「たまに無性にチャーシューメンを食べたくなる」。そんな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。圧倒的な食べ応えや脂の旨味、スープとの調和は堪らないですよね...!!

そこで今回は個性豊かなチャーシューメンをご紹介したいと思います。二郎系から常滑系、そして好来系。ラーメンの種類とともに、これほど面白く、美味しいチャーシューメンがあったのか!?という一杯ばかりです。

らーめん元　豚なんこつラーメン（天白区）

腹ペコ学生の胃袋を支える二郎系ラーメン。筆者も学生時代、何度もお世話になりました。名古屋の中で学生の町といえば、八事・塩釜口の周辺。「らーめん元」さんは、名城大学生をはじめとして、多くの学生が集う二郎系インスパイアのお店です。

看板メニューは「豚なんこつらーめん」。ごろっとしたなんこつが6個ほど。もやしの上に、たっぷりの背脂がかけられています。二郎系特有の醤油の強さはあまりなく、豚骨スープが強い印象です。

味の染みた特製豚なんこつは、食べ応え抜群！ぷりっとした骨の部分が、食感のアクセントに。角が取れ、安定した味わいの一杯は、食べる人を選ばず、どんな方にもオススメできます。

名代中華そば ばら（瑞穂区）

知多半島の伝説のラーメン屋さんで提供されていた、あのビッグな常滑チャーシュー。その系譜を引き継ぐお店が名古屋にも存在します。お店の名前は「名代中華そば ばら」さん。メインのラーメンは2種類から、チャーシューはシングル〜トリプルまで選択できます。

オススメは「ネギ塩チャーシュー麺（トリプル）」。塩の効いた清湯系スープのラーメンの上に、ひときわ目立つチャーシューが3枚どっしりと乗せられています。

この厚さを見ていただければ、いかにすごいチャーシューか分かってもらえるはず。口いっぱいに頬張れば、ほろほろとお肉がとろけ、強烈な旨味が押し寄せます。すごい満足感のチャーシューというよりむしろ、圧倒的食べ応えの肉塊と呼ぶのが相応しいかもしれません。

太陽（千種区）

豚骨と野菜を煮出して作る、滋味深いスープが特徴的の"好来系ラーメン"の名店「太陽」さんで。好来系の中では、最も軽やかで繊細な旨味を誇る一杯は、マニアなファンに支持されています。

オススメは「寿（ことぶき）」。好来系ラーメンでいうところの、チャーシュー麺です。デフォルトが松、メンマ増しは竹という呼び方があります。ほんのり赤く薄いチャーシューと、温かみのある淡麗スープが、見るからに食欲をそそる一杯ですね。

最初は、薄い？と感じるほどあっさりとした味わい。しかし、口に運ぶごとに、旨味がじわりじわりと舌に伝わってくるのを感じます。これぞ好来系の中でも"スーパーライト級"と謳われる繊細さ。そこに溶け込むチャーシューの甘い脂身も絶妙なアクセントになっています。