首都圏の大雪は前倒しへ、ピークは月曜の帰宅時間か、時間ごとの降雪予想を詳しく
最新の予想降雪量は?
週明けに予想されている関東の雪は計算が新しくなるごとに早まり、しかも最下層寒気が強まる傾向(後述)で、東京23区を含めて、雪の可能性が一層高まってきています。
上図はきょう4日(日)夕方に発表された最新のコンピュータ(MSMモデル)による予想降雪量です。山沿いでは10センチ以上の紫色が広がっています。関東の平野部に注目すると、東京23区の東京湾寄りで1~3センチ、練馬区や中野区など西部で3~5センチ、さいたま付近で3~5センチ、我孫子やつくばなど、一番多い千葉北西部や茨城内陸部で5~10センチ近くとなっています。
気象庁からきょう4日(日)夕方に、関東甲信地方の大雪に関する気象情報が発表されています。コンピュータの計算とは少し異なるところもありますが、参考になさってください。では時間ごとの詳しい予想をみてみましょう。
5日(月)昼までの状況
関東地方の雨や雪の降り出しは、5日(月)昼頃とみられます。これまでの予想よりもかなり早まりました。また早ければ、昼前から降り出す所もあるでしょう。ただ5日(月)正午までの予想降雪量は、山沿いを除き、平野部ではほとんど予想されていません。
5日(月)昼過ぎの状況
5日(月)昼過ぎには一気に降水域が広がり、午後3時の段階で、多くの所で、みぞれや雪となりそうです。ただ午後3時までの予想降雪量をみても、まだ平野部ではほとんど予想されていなく、昼過ぎまでは平野部で積雪し始める可能性は小さいと思われます。
5日(月)夕方に積雪始まる
ところが5日(月)夕方には状況が一変します。気温が低下し、しっかりとした雪に変わる所も多くなり、午後3時から午後6時までの間に、東京23区付近でも1センチ以上の雪が積もり始める可能性があります。その他、平野部の多くの所で、うっすらと積もり始める可能性があります。
5日(月)夜の帰宅時間にピークへ
5日(月)夜の帰宅時間には降雪がピークに入り、平野部でもさらに積もり始める所が多くなるでしょう。午後6時から午後9時までの3時間に千葉北西部を中心に1~3センチ以上の降雪となりそうです。
5日(月)夜遅くにかけてピーク
その後、5日(月)夜遅くにかけて、ピークの降雪が続くでしょう。茨城を中心に、午後9時から6日(火)0時までの3時間で、1~3センチ以上の降雪が予想されています。
6日(火)未明には弱まる
6日(火)に日付が変わると、低気圧に伴うまとまった降水域は関東の東へ抜けるため、降雪は弱まるでしょう。その後、6日(火)朝まで弱い雪の残る所がありそうですが、積雪がさらに増えていく可能性は小さいと思われます。
このように、関東の雪は、降り出しが早まるとともに、ピークの時間が前倒しとなり、5日(月)の帰宅時間に最も積雪が増える心配があります。さらに6日(火)朝にはほとんど雪は止んでいますが、平野部でも多くの所で積雪していると思われるため、転倒事故やスリップ事故、路面の凍結による交通障害や交通機関の乱れなどに十分な注意を要します。国土交通省からも大雪に警戒を呼び掛ける情報が発表されています。
最下層寒気は強まる
関東平野部で、雪の可能性の鍵を握る最下層寒気が強まってきています。上空500メートル付近では、きのう3日(土)に計算された気温より1度程度下がり、関東北部に-2度以下の寒気が予想され、0度以下の寒気も南側に下がっています。さらに上空300メートル付近でも氷点下の層が南部沿岸付近まで覆っていることから、東京都心でも雪主体の可能性がさらに高まっている状態です。(参考記事)