バーランダーと千賀、キンターナを加え、メッツのローテーションは万全なのか
ニューヨーク・メッツは、ジャスティン・バーランダーとホゼ・キンターナに続き、ローテーションに千賀滉大も加えた。SNY(スポーツネット・ニューヨーク)のアンディ・マルティノらが、5年7500万ドルで合意、と報じている。バーランダーの契約は2年8666万6666ドル、キンターナは2年2600万ドルだ。
今オフ、メッツからは、3人の先発投手がFAになった。ジェイコブ・デグローム、タイワン・ウォーカー、クリス・バシットだ。デグロームは、テキサス・レンジャーズと5年1億8500万ドルの契約を交わした。
人数は、マイナス3とプラス3だ。昨オフに3年1億3000万ドルの契約を交わしたマックス・シャーザーと、今オフ、年俸1400万ドルの球団オプションを行使して引き留めたカルロス・カラスコがいるので、ローテーションの5人は揃った。
この5人は、日本プロ野球で投げた千賀を含め、いずれも、2022年に140イニング以上で4.00未満の防御率を記録した。防御率は、3.97のカラスコが最も高く、あとの4人は3.00未満だ。ちなみに、デグロームは64.1イニングで防御率3.08、ウォーカーは157.1イニングで防御率3.49、バシットは181.2イニングで防御率3.42を記録した。
ただ、来シーズンのローテーションに並ぶ予定の5人のうち、2021年に100イニング以上は、179.1イニングのシャーザーしかいない。カラスコとキンターナの防御率は、ともに6.00を超えた。
来シーズンの年齢(6月30日時点)は、バーランダーが40歳、シャーザーが38歳、千賀が30歳、カラスコが36歳、キンターナは34歳だ。5人のなかで千賀が最年少で、20代はいない。過半数の3人は、30代後半だ。デグローム、ウォーカー、バシットの3人は、今シーズンの年齢が、34歳、29歳、33歳だった。
なお、ローテーションの穴埋めが必要になった場合は、デビッド・ピーターソンかタイラー・メギルが先発マウンドに上がる可能性が高い。どちらも、27歳の生え抜きだ。今シーズンは、ピーターソンが105.2イニングで防御率3.83、メギルは47.1イニングで防御率5.13。先発登板に限ると、91.0イニングで防御率3.86と41.1イニングで5.01を記録している。
なお、千賀については、こちらでも書いた。