【夏のニオイ対策】高級消臭パウダーも簡単に自作できる!「靴のニオイ」を消す方法
こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。
今年の夏は暑くなりそうですね。暑くなってくると気になるのがニオイ。
とくに暑くて蒸れる靴や足のニオイは気になりますよね。
友人の家、座敷のあるレストラン、靴を脱ぐ場面は意外にたくさんあります。
そんな時に「自分の靴や足が臭ってるんじゃないか…」と心配になったことはないでしょうか?
夏の蒸れた靴のニオイ問題を解決するべく消臭方法をいくつか試しました。
本当に靴のニオイが取れるのはどんな方法だったのか、試した結果をシェアします。
【臭い消しの前に】靴や足が臭う原因は?
靴のニオイの原因は、足の皮膚常在菌(雑菌)です。足に住み着く雑菌が、皮脂や角質を餌として「イソ吉草酸アルデヒド」という物質を排出します。
そのイソ吉草酸アルデヒドが、納豆やチーズの腐ったニオイなどと言われる「臭い足のニオイ」の正体です。
雑菌は高温多湿が大好き。
靴は両足で1日コップ一杯の汗をかくと言われています。通気性の悪い靴の中はまるで亜熱帯状態で雑菌にとっては住み心地が抜群の環境なんです。
では嫌なニオイがついてしまった靴の消臭方法をみていきましょう。
身近なものでもできる靴の消臭方法
ネットではたくさんの靴の消臭方法が拡散されていて、どれを選択していいのか判断が難しいですよね。
そこで、いくつかの方法を実際に試して消臭力を検証してみました。
この実験のために用意したのは一週間はきっぱなしにした靴の中敷。
ちなみに毎日7時間の立ち仕事を支えてくれた中敷なので、いい感じに発酵しています。
では、どんな方法が実際に消臭に効果があるのかを確かめます。
試したのは下記7種類の方法。
さて、本当に靴のニオイを消すのはどの方法でしょうか?
・消臭スプレー
・10円玉
・重曹
・コーヒー豆のカス
・逆性石けん
・洗剤で洗う
・ミョウバン
まずは定番。お手軽な市販の消臭スプレーから試します。
もっともお手軽な消臭スプレー「消臭ストロング」
消臭スプレーは体臭に効果の高い「リセッシュ除菌EX 消臭ストロング」を使用しました。
こちらは介護用として販売されていて、通常の消臭スプレー置き場ではなく介護用品に売り場に置いていることが多いです。
靴全体が濡れるほどスプレーして乾燥させます。
結果
乾いた瞬間から気になるニオイが消えました。
買ってきてスプレーするだけなので手軽では一番。
デメリット
スプレー自体のニオイが強く「消臭しました」感を主張してきます。さりげなく消臭したい人には不向きです。
スプレーの香りが残ることと、乾くまでに時間がかかるので、靴にスプレーして風通りの良い場所で1日休めるくらいがちょうどよいのではないでしょうか。
消臭スプレーの種類によっては靴のニオイを消せないものもあるのでご注意ください。
意外と手間がかかる10円玉
靴の消臭で調べると、手軽な方法として必ず紹介されている10円玉。
10円玉の原料の95%が銅。銅は水分に反応して銅イオンが発生します。その銅イオンが抗菌し消臭する仕組みです。
結果
すぐに効果は出ませんでしたが、3時間を過ぎたあたりから靴の酸っぱいような香りが気にならなくなり、逆に金属の強いニオイを感じるようになりました。
完全にニオイが消えることはありませんでしたが、靴の嫌なニオイは大幅に軽減されます。
確かに効果は感じられました。
デメリット
すぐには効果が出ず、消臭されるまでに時間がかかります。
手軽な方法として紹介されることが多い10円玉消臭ですが、じつはそこまで手軽ではなく、それなりに手間がかかります。
汚れた10円玉だと銅イオンが発生しにくいため、きれいな10円を見つけてくるか、なければ使用前に10円玉の洗浄をしなければなりません。
お酢を使って磨くとすぐにキレイになりますが、汚れるたびに洗浄が必要なので意外と面倒くさい一面もあります。
残念ながら効果がなかった重曹
重曹は弱アルカリ性です。
重曹のアルカリ性でイソ吉草酸の酸性を中和して消臭するというロジックなのですが、重曹のアルカリ度はそれほど高くありません。
重曹を粉のまま不織布に包んで消臭しても、一晩経っても消臭はされませんでした。
水に溶かしてスプレーすると多少は消臭効果はありましたが、ニオイが気にならなくなるほどではなかったです。
残念ながら重曹で靴のニオイは消臭できませんでした。
結果
万能感のある重曹ではありますが、粉末のまま使っても水に溶いてスプレーしても靴のニオイを消すことはできませんでした。
重曹は靴の消臭には無効です。
靴がいいニオイ?コーヒー豆のカス
飲んだあとのコーヒーカスを天日乾燥させ、不織布に包んでシューズキーパーのようにして消臭してみました。
コーヒー豆は酸性なので、酸性のイソ吉草酸のニオイを消すのは無理だろうなと思って始めてみると意外な結果となりました。
結果
10分ほどで靴のニオイが気にならなくなり、靴の中敷がコーヒーの香りになりました。
靴のニオイの度合いによると思いますが、「消臭した」というよりはコーヒーの香りで靴の臭いを上書きした感じです。
おそらく、コーヒーの酸味のある香りと酸味のあるイソ吉草酸との香りが相性がいいんでしょう。
コーヒーのカスは意外にも効果がありました。
デメリット
飲んだあとのコーヒー豆を天日干しして完全に乾くまでに2〜3日、手間も時間もかかります。
常に新しいコーヒーカスが必要なので、コーヒーを飲んだら天日干しという習慣化が必要。なかなかハードルは高めです。
消臭の最終兵器「逆性石けん」
逆性石けんは「石けん」という名前ですが石けんではなく殺菌剤です。
医療や介護の現場ではとてもポピュラーなもので、ドラッグストアでも入手可能な商品です。
逆生石けんは、菌を付きにくくする抗菌ではなく、菌を死滅させる殺菌効果があるのでニオイ全般に効果が高いのです。
その逆生石けんを水で20倍に薄めて、全体に軽く湿る程度に靴の中敷にスプレーして乾燥させます。
結果
スプレーした瞬間から、ほとんどニオイは気にならなくなりました。
乾くとニオイ戻りがあり、うっすら靴のニオイを感じましたが気になるほどではありません。
逆生石けんは1本(500ml)500円ほどで、ドラックストアであればどこでも販売されているため手に入れやすくコスパも高いでしょう。
洗濯にも掃除にも使えるので、持っておくと重宝する1本です。
デメリット
逆性石けんは靴によっては色落ちの心配があります。
使用の際は目立たない場所で試してから全体に使ってください。
ニオイも汚れもスッキリ!洗剤で洗う
洗える靴であれば、洗剤で丸洗いしてしまったほうがすっきり消臭できて気持ちいいです。
できれば洗剤は、皮脂汚れに強い弱アルカリ性のものを使ってください。
手洗いするなら、洗濯用の洗剤ではなく薬用洗剤を使うと消臭効果が高いですよ。
結果
優しく洗う中性洗剤ではなく、しっかり洗える粉末洗剤や弱アルカリ性の液体洗剤を使うと靴のニオイは取れやすくなります。
デメリット
革など靴によっては洗えないものが多いのが欠点。
乾くまでに時間がかかり、毎日は洗えないのでスッキリはしますが手軽とは言えない方法です。
ミョウバンは粉末で使うと効果大
ミョウバンは、古代ローマでも使われた世界最古のデオドラント剤と言われています。
白い結晶状のミョウバンを乾燥させて粉末にした「焼きミョウバン」はスーパーやドラッグストアで販売されています。
手軽に入手できるものの、水に溶かしてスプレーする方法は効果があまり感じられませんでした。
そんなミョウバンは水に溶いてスプレーするのではなく、粉末のまま使うと効果絶大。
靴のデオドラントパウダーとして有名な某消臭パウダーの主原料は、ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)とタルクと酸化亜鉛です。
タルクと酸化亜鉛であれば「ビジョン薬用ベビーパウダー」に配合されているので、まったく同じではなくとも靴用消臭パウダーに似たものは自作できます。
焼きミョウバン6に対しベビーパウダー1で配合してみました。
ニオイが消えない場合はミョウバンの割合を増やしてみてくださいね。
より効果を高めるために私はハッカ油をプラス
靴の中敷きにパフを使って満遍なく塗布すると1時間ほどで効果が現れました。
自作の消臭パウダーでも効果あります!
自作すると安価に作ることができるので、思い切りよく使えてコスパも良いですね。
ミョウバンは殺菌作用以外にも収れん性があり、毛穴を引き締めて汗の発生も抑えてくれるため、足汗対策にもおすすめです。
ミョウバンは粉末のままつかうと効果絶大です。
デメリット
粒子が細かくパウダーを吸い込みやすいので注意が必要です。
手袋をせずに触ると手指の水分を取られてしまって指先が少しかさついてしまいました。
乾燥肌の方は乾燥しすぎてしまうかもしれません。
【まとめ】靴の消臭方法はこれ!
靴のニオイは、一度付いてしまうと簡単に取り去るのは難しくなります。
連続で同じ靴を履かない、靴や足を清潔にしておくなども大切な要素です。
それでもニオイがついてしまった場合は手軽にできそうな方法から試してみてくださいね。
※消臭スプレーと洗剤は種類によって靴のニオイを軽減できるものとできないものがあるのでご注意ください。