前エンジェルスのウォルシュが、マイナーリーグ契約からレンジャーズの開幕ロースターに入る可能性は…
ジャレッド・ウォルシュは、テキサス・レンジャーズとマイナーリーグ契約を交わした。ノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待選手)として、メジャーリーグ・レベルのスプリング・トレーニングに参加する。
これまで、ウォルシュは、ロサンゼルス・エンジェルスでプレーしてきた。2020年に、9月4日以降の20試合で9本のホームランを打ち、翌シーズンは、144試合で29本塁打と出塁率.340。オールスター・ゲームのメンバーにも選ばれた。だが、その後は怪我が相次ぎ、昨年は頭痛と不眠に悩まされた。2022年は118試合で15本塁打と出塁率.269、2023年は39試合で4本塁打と出塁率.216に終わった。過去3シーズンの三振率は、26.0%→30.4%→38.8%と推移している、
10月中旬に40人ロースターから外されたウォルシュは、FAになることを選んだ。現在の年齢は、30歳だ。
レンジャーズの一塁には、ナサニエル・ロウがいる。2023年のホームランは17本ながら、38本の二塁打(と3本の三塁打)を打ち、出塁率は.360。その上、ゴールドグラブに選出された。2022年は27本のホームランを打ち、出塁率は3シーズン続けて.355を超えている。
ウォルシュが、ロウに代わってレギュラーになるとは思えない。また、2人とも左打者なので、ウォルシュは、控えの一塁手にも適していない。
ただ、レンジャーズのDHは、空席に近い。2023年にDHとして先発出場10試合以上の4人、ミッチ・ガーバー(55試合)、ロビー・グロスマン(36試合)、エジキル・デュラン(21試合)、ブラッド・ミラー(16試合)のうち、デュラン以外の3人はFAとなり、ガーバーはシアトル・マリナーズに入団した(「マリナーズはここ3年とも20本塁打未満の打者をDHに据え、5年ぶりの30本塁打以上を期待する!?」)。
デュランは、内外野を守るユーティリティ・プレーヤーだ。メジャーリーグ2年目の2023年は、122試合で14本塁打と出塁率.324を記録した。
ここから、パワーのある打者がレンジャーズに加わらない限り、ウォルシュがDHとなる可能性は、決して低くないようにも見える。
とはいえ、ライバルが不在、というわけではない。昨年のドラフトで全体4位に指名されたワイアット・ラングフォードは、7月下旬のプロ初出場から2ヵ月の間に、ルーキーリーグ→A+→AA→AAAと駆け上がってきた。サンプル数はごくわずかながら、どのクラスでも打率.330以上と出塁率.425以上とOPS1.060以上。計44試合の200打席で、打率.360と出塁率.480、10本塁打、OPS1.157を記録している。
ウォルシュと同じく、ラングフォードも、ノン・ロースター・インバイティとして、今春のスプリング・トレーニングに参加する。