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鈴木誠也の「3打席連続ホームラン」と継続中の「7打席連続出塁」。それぞれの史上最長は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
鈴木誠也(シカゴ・カブス)May 17, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月16日から17日にかけて、鈴木誠也(シカゴ・カブス)は、7打席続けて出塁している。16日は、三振と外野フライの後に、シングル・ヒットとホームランを打った。17日は、ホームラン、ホームラン、四球、シングル・ヒット、四球だ。

 3打席連続ホームランと4打席連続安打、継続中の7打席連続出塁のうち、ホームランのストリークは、メジャーリーグ――ナ・リーグとア・リーグ――の最長記録にリーチをかけた。

 日本プロ野球では、昨シーズン、村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)が5打席続けてホームランを打ったが、メジャーリーグの最長は4打席連続だ。過去10年(2013~22年)に記録した選手は、見落としがなければ、4人いる。2015年4月7日~8日にエイドリアン・ゴンザレス、2017年6月6日にスクーター・ジネット、2017年9月4日にJ.D.マルティネス(当時アリゾナ・ダイヤモンドバックス/現ロサンゼルス・ドジャース)、2020年8月22日~23日にホゼ・アブレイユ(当時シカゴ・ホワイトソックス/現ヒューストン・アストロズ)が、4打席続けてホームランを打った。

 安打の連続打席は、12が最も長い。ジョニー・クリングウォルト・ドローポが、それぞれ、1902年と1952年に記録している。

 安打、四球、死球のいずれかによる、出塁の連続打席は、17が最長だ。こちらは、ピギー・ウォードが1893年に記録した。

 なお、ホームランと安打の連続打数も、最長の数値は、連続打席と変わらない。記録した選手の人数は増えるが、4打数連続ホームランと12打数連続安打が最も長い。

 鈴木は、7打席連続出塁とともに、5打数連続安打も継続している。カブスは、5月18日の試合がなく、19日からフィラデルフィア・フィリーズと3試合を行う。

19日の先発マウンドに上がるフィリーズの投手は、レンジャー・スアレスだ。昨年9月29日に、鈴木はスアレスと対戦し、シングル・ヒット、三振、三塁打を記録している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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