東日本大震災から13年…震災の記憶を記録した展示会が開催 3月17日まで【黒部市】
東日本大震災は、2011年3月11日の発生から13年。黒部市美術館では、震災の記録写真などが集められた展示会が開催されています。
海と生きる、記憶をたどる物語
東日本大震災の記録写真や被災物が公開されている展示会、「海と生きる、記憶をたどる物語」。この展示会では、宮城県の「リアス・アーク美術館」で常設展示されているもののうち、被災現場写真40点と被災物11点が日本海側の地域で初めて公開されています。
前半は「被災現場からのレポート」、後半は「被災者感情として」「失われたもの・こと」「次への備えとして」の4つのテーマで展示されています。
また、黒部市の方々を中心に募集した、”記憶”や”大切なもの”をテーマにした作品も展示されています。
- 開催期間:2024年3月17日(日曜日)まで
- 開催場所:黒部市美術館
- 開催時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)
- 観覧料:一般500円、高校・大学生400円、中学生以下無料
リアス・アーク美術館
宮城県気仙沼市に位置する「リアス・アーク美術館」は、現代美術や、地域の生活文化などを紹介する総合博物館的な美術館です。震災直後からは、スタッフ3名が2年の歳月をかけ被災現場写真およそ30,000点、被災物およそ250点を収集。美術館では、その中から厳選された資料が展示されています。
被災現場写真
展示会では、震災被害の記録や調査のために美術館スタッフが撮影した写真40点が公開されています。
自衛隊や報道が足を踏み入れることがなかった地域でも行われた、住民目線、被災者目線の調査は2年にも及びました。写真には、スタッフが作成したレポートが添付されています。レポートによって、状況が理解できるとともに、そこで営まれていた人々の生活を垣間見ることができます。
被災物
「リアス・アーク美術館」では、被災した人を「被災者」と呼ぶように、被災した物を「被災物」と呼んでいます。
展示されている被災物には、方言を用いた物語が添えられています。この資料によって、被災物に温もりが生まれ、持ち主の顔や表情が見えるような気さえします。ぜひ、じっくりと時間をかけて鑑賞していただきたいと思います。
最後に
1月1日に発生した能登半島地震によって、地震や震災は他人事ではなくなった方が多いのではないでしょうか。地震とは。東日本大震災で見えた課題とは。今後の備えとは。自分の目で捉え、考える機会を与えてもらえた、そんな展示会です。
東日本大震災から13年の節目に、黒部市美術館で震災にふれ、ご家族で考える機会にしてみてはいかがでしょうか。
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黒部市美術館(外部リンク)
住所:富山県黒部市堀切1035
電話番号:0765-52-5011
開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
観覧料:一般500円、高校・大学生400円
※ 中学生以下無料
※障害者等手帳をお持ちの方と付添1名無料