イ・ボミがあの“名キャディ”と1年半ぶりの再タッグ!今週、相性抜群の大会で復活優勝なるか
今週、開催される伊藤園レディス(11月15~17日、千葉・グレートアイランド倶楽部)の練習日。
イ・ボミが姿を見せたので軽くあいさつをかわした。その隣でゴルフバッグを担いでいたのは、かつてイ・ボミが2015、16年に2年連続賞金女王のタイトルを手にしたときのキャディ、清水重憲氏だった。
練習場で共にショット、アプローチ、パッティングなどを入念にチェックしていたのだから間違いない。今週、イ・ボミは清水氏と共に伊藤園レディスに出場する。昨年8月のニトリレディスにコンビを解消して以来、約1年半ぶりのことだ。
イ・ボミに話を聞くと、少し照れながらこう答えた。
「ノリさん(清水氏)が今週、空いていたので、私からキャディをしてくださいとお願いしました。とにかく楽しい時間になると思います。ノリさんには長らく担いでもらっていませんでしたが、私にとってはとても信頼のおけるキャディです。自分がしっかりとがんばれば大丈夫という気持ちで、プレーしたいです」
清水氏は、13年からイ・ボミの専属キャディとなり、15、16年には2年連続賞金女王獲得にも貢献。イ・ボミも「絶大な信頼を置くキャディ」であることを常々語っていたが、昨年8月のニトリレディスを最後にコンビを解消した。
当時の理由は「(18年に)成績が出ず、ノリさんに対して申し訳ない気持ちになってしまったから」と語っていた。
一方で昨年12月のオフには「また私の調子が戻ってきたときには、いつか担いでもらいたい」とも話していた。
イ・ボミの願いがここに来てようやく叶ったというわけだ。
「今はただ、がんばりたいという気持ちしかありません。去年、いい成績がなかなか出ないときは、ノリさんにとても申し訳ない気持ちもありましたし、なかなか悪い状況から抜け出すことができなかった。今週はノリさんの言葉をちゃんと聞いて、しっかりプレーできたらいいなと思います」
一方、清水氏はどんな気持ちなのだろうか。
「まだ試合も始まっていないので、なんとも言えませんが」と笑いつつも、イ・ボミが大ブレイクした時期のキャディである。何か特別な思いもこみ上げてくる部分もあるに違いない。
「私も今年はいろんな選手を担がせてもらっているのですが、ボミはその中の一人の選手です。ただ、ボミもこの間、たくさん成長していると思いますし、彼女のいい所も改めて分かると思いますので楽しみにしています」
ちなみに伊藤園レディスは、イ・ボミにとって抜群に相性のいい大会だ。
2012年に同大会で優勝し、15年と16年は清水氏と共に2年連続優勝を手にしている。それに17年は11位タイ、18年も14位タイと調子が悪い時期でも、上位争いしている。
「ここのコースに来るたびに成績は悪くないので、とにかくパッティングだけしっかり入れば、いい流れがつかめると思います」(イ・ボミ)
清水氏も「僕も2回、ボミと一緒に勝たせてもらっている大会ですので、がんばりたいですね」と語る。
イ・ボミはホステス大会だったマスターズGCレディスで2位と優勝まであと一歩だった。ここにきて調子を上げてきているだけに、清水氏との“名コンビ”復活で今季初優勝を狙う。