新しい一年を迎える瞬間というのは、なんだか神々しい雰囲気があって、毎日太陽は昇っているけれど、1月1日の輝きはとんでもなく眩しく感じる。

オレンジ色の陽を浴びると『さあやるぞ！』という身が引き締まる感じがして、同時にちょっと早起きして良かったなとも思える。『毎年、結局見に行っていない』という方は、来年（2024年）は一年で最初の陽の光を浴びに、ちょっと冒険に出発してみてはどうだろう？

宮城県松島町の犬田地区にある「松島展望台・白衣観音（びゃくいかんのん）」は、西行戻しの松公園（さいぎょうもどしのまつこうえん）の敷地内に存在する絶景を眺められる場所。

公園内の片隅に小高い丘になっている区域があって、そこから少し上へ登ると展望台に到着。奥には上品な白衣観音と、手前に展望用の石造りの踏み台の姿。

展望用の台に上がると、真正面には松島湾の美しい絶景が広がる。青い海にスーッと通る「福浦橋（ふくうらばし）」の赤が映えて、なんだか雅な雰囲気も。

そして、台の上で方角を確認するために「コンパス」をかざすと、ちょうどよく東の方向に針が揺れ動く。

ということは、太陽が昇る姿と同時に松島湾の風景も楽しめる場所ということ。
そう、初日の出の場所としては二重丸！

12月後半時点の日の出の平均時刻は「6時50分頃」。早朝の気温は『ピンッ』と張り詰めたような寒さが予想されるので、初日の出を見に行く時は朝ばかりは丸くなっても構わないと決めて、しっかりと着込んで出発しよう。

日の出を迎えたら帰りは温かい甘酒を飲みながら、新年の抱負を考えてみるのも素敵だ。さあ、来年は一体どんな年になるのかな？