イヤイヤ期がひどい子には原因があった!子どもにやってはいけない親の関わり3つを保育士が解説
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
皆さんは子どものイヤイヤ期で何が一番大変だったでしょうか?
・「自分で!」というのにできなくて大泣き…
・おもちゃは全部自分のもの!絶対に誰にも貸してくれない…
などなど、色んなトラブルがありますね。
大人の話を理解してくれるわけでもなく、結局最後は大泣きするという子どもの姿に困ってしまった方も多いのではないでしょうか?
ところが、このイヤイヤ期は大人が関わり方を間違えてしまうと、イヤイヤがさらにひどくなってしまうこともあるのです。
そんなわけで、今回は知らないうちにやっている?イヤイヤ期がひどくなる親の関わり3つについてご紹介していきたいと思います。
イヤイヤ期を酷くする3つの関わり
それでは、子どものイヤイヤ期がひどくなる大人のNGな関わり3つをご紹介していきましょう。
1 子どもの「自分で」を待たない
例えば、子どもが自分で靴下を履こうとしている時に
「ほら、できないからやってあげようね」
と大人が先回りして手を出してしまってはどうでしょうか。
よくよく考えると、実は非常に子どもに失礼なことをしていると思いませんか?
「どうせあなたにはできないから私がやるわね」
と言わんばかりに聞こえますよね。
これでは子どもが怒る気持ちも少し分かるのではないでしょうか。
しかし、結局できずに怒って泣き出してしまうような場面もあると思います。
そんな時には
「一人でやりたかったんだよね」
「できなくて悔しい気持ちだね」
と共感する姿勢が大切です。
そうやって子どもに寄り添うことで、理解してもらえたと感じられるだけでなく、素早く気持ちを切り替えることにも繋がります。
しかし、そうはいっても朝は時間がなくて大人がやらざるを得ないような場面もありますよね。
そういった時には
「今はどうしても時間がないからママがやるね!」
と説明した上でやることが大切です。
子どもの気持ちを尊重した上で対話することによって、子どもたちの反応は随分と違います。
2 頭ごなしに叱る
イヤイヤ期の子どもたちには上手く言葉で伝えられないという特徴があります。
そのため、突然泣き出したり怒ったりしながら、自分の思いを必死に伝えようとするのです。
ところが、こういった子どもたちの行動に対して
「泣くな」
「いい加減にしろ」
と怒ってしまってはどうでしょうか。
恐らく多くの子は、大人に自分の気持ちを伝えようとすることを諦めたり、別の不適切な形で気持ちを表そうとしたりするようになるのです。
そのため、子どもたちの泣いたり怒ったりといった行動は叱らずに、
「上手くできなくて悲しかったのかな?」
「まだ遊びたかったのかな?」
「ママに手伝ってほしかったのかな?」
などと子どもたちの想いを汲み取りながら、「はい」か「いいえ」で答えられるような質問してみると良いでしょう。
このように言葉で伝える経験を通して、適切な形で自分の気持ちを表現することを覚えていくのです。
3 子どもから逃げる
あまり知られていませんが、実はこれが最も大切なポイントです。
例えば、私が以前お会いした中でこんなことを言っている方がいました。
魔の2歳児って言うんだから、イヤイヤ期が収まるまではなるべく長時間保育園に預けて子どもと一緒にいる時間を減らせば良いんでしょう?そうすれば楽に過ごせるんだから。
皆さんはこれについてどのような印象を持ちましたか?
イヤイヤ期は子どもの自立心が芽生えてきた証ですが、それはつまり親に与えられた子どもと向き合う時間でもあるのです。
ところが、この時期を避けたところで向き合う時間を先送りにしていることにしかなりません。
向き合うということは相手を理解する大切な関わりであり、これを先送りにしてしまうと
・親子の関係が上手く築けない
・親に自分の思いを適切に表現できない
といった問題が起こります。
そのため、子どもたちが保育園や学校での問題を親に話せないということは、大人のこういった関わりが原因になっていることも少なくありません。
それにいくら先送りしたとしても、子どもの受験や進路の決定など、いつか必ず子どもと向き合う時間はやってくるのです。
幼少期に向き合っておけばある程度簡単に済むようなことでも、大きくなってからそこで初めて向き合おうとすると非常に難しく、手間や時間もかかってしまいます。
このように、いつかは子どもと向き合う時間がやってくることを考えると、その最初のチャンスであるイヤイヤ期で真剣に子どもと向き合っておくことが大切なのです。
イヤイヤ期は子どもが成長する過程で見られる大切な姿です。
子どもたちの行動をよく観察し、伝え方に気をつけて関わっていくことで、子どもたちも少しずつ落ち着いていくことでしょう。
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