2023年12月8日オープン

春日公園の前を通る春日大通り沿いに登場した「博多豚骨 一歩」。オープン当初から行列の人気店として評判のお店です。シンプルで木目調の佇まいの中に、力強い博多豚骨の文字。最近の福岡のラーメン店の出店率は、非豚骨が6割に豚骨が4割といわれています。豚骨王国と呼ばれる福岡の地で、非豚骨の流れが多くなった中、こんな純豚骨一本の情熱があるラーメン店の登場は嬉しい限りです。そして人気があるというのだから、やはり福岡は豚骨の街であることを実感します。

大通り沿いですから、広い駐車場を完備しています。開店前から駐車場には開店を待つ車が数台止まっています。そして店内に入ると、白を基調としながら、明るい木目のテーブル席とカウンター席があります。スペースも広々としていて、開放感もある雰囲気です。壁に飾られたお店の名前も力強いですね。

カウンターに腰かけてメニューを選びます。基本の豚骨ラーメンと、焼きめしなどのご飯もの、そして餃子というシンプルかつ魅力的なメニュー。卓上の小皿も衛生面の配慮はバッチリで、紅ショウガや辛子高菜が置かれていて、ニンニクがおろしではなく生なのも粋ですね。

らーめん（きくらげトッピング）

ノーマルのらーめんに、大好きなきくらげをトッピングしてみました。緑鮮やかなネギにチャーシュー、海苔も一枚トッピングされています。白濁のスープも綺麗で、たっぷりのきくらげが美味しそうです。

少し泡立つ感があるスープは、濃厚さを感じつつもさっぱりとしています。背脂も加わっているようで、ほんのり感じる甘みと塩味程よいカエシの味わいとのバランスも最高です。

最初は豚骨の旨味はグッとくるのですが、その後はスッキリとしていて、スープを飲むごとに奥深いコクも感じます。純豚骨のストレートに味わえる濃厚でまろやかなスープ。そこに加わる、ほんのり甘い背脂の旨味がまた魅力ですね。

麺は製麺屋慶史の特注麺のようです。中細くらいのサイズでストレート。コシもあるモチっとした食感も、スープと絡んで美味しい。これは替玉までサクッといただけそうです。

脂感が少なめのチャーシュー。お肉の旨味と味わいも良き仕上がりです。

そしてデフォで置いてある辛子高菜が嬉しい。激辛注意！と書いてあるの入れすぎはもちろん注意。辛さ強めで美味しいのですが、まずはラーメンの味わいを損なわぬように、替玉時にアクセントで加えるのは良いですね。また、白ごはんにもよく合いそうです。

広々とした店内で、テーブル間隔も十分に確保しています。とても綺麗で清潔感溢れるお店なので、落ち着いて過ごせる空間です。

店内の暖簾にも刻まれる店名。店内のあちこちに刻まれる店名は、このお店にかける情熱も感じますね。この和風のデザインがまたオシャレ。

通り沿いの看板に描かれた「春日市に熱気を。」。このお店から地域や街を盛り上げていきたい思いも伝わりますね。
最近は非豚骨に押され気味な福岡の街ながら、こんなストレートで純豚骨一本勝負のようなラーメンが新たに登場したのは嬉しい限りです。こんな豚骨ラーメンこそ博多ラーメンの心意気を感じる一杯。大人気なのも納得、また食べたい美味しいラーメンでした。

博多豚骨 一歩