一汁一菜で介護食もいいんです。おかずをつけるとしたら?(その2)
改めて「一汁一菜」とは、ご飯を中心に汁物、おかずそれぞれ1品を合わせた食事の型です。私は週に1回この献立を介護食に組み込んでいますが、毎日「ごはん、具沢山みそ汁、昆布の佃煮など」では介護メンズから「肉も食べさせろ!」とブーイングがきます。なので、他の週6日は「ごはん、おかず2品、汁物」の献立を心がけています。
以前はおかず2品とも手作りしていましたが、「時間がかかる」「毎食献立を考えるのが面倒くさい」何より、日々の介護に追われて自分の時間さえもろくにとれずストレスもたまるばかりでした。これでは本末転倒だ…と思い、私のおかずを考える時のポイントは
1.メインの食材を決める:肉、魚、卵、豆腐どれを使うか考える。
揚げ物、煮物、炒め物、焼き物なんでもOKです。和食でも洋食でも中華でもなんでもOKです。私が多く作っているのは、白身のフライ、カレイの煮つけ、鮭のちゃんちゃん焼き、チンジャオロース、ハンバーグ、豆腐ステーキなどが多いです。介護メンズが食べ慣れた味付けのものを用意しています。
2.副菜は簡単なものにする。
例えば魚を焼いて、煮物を付けて…という献立は理想ですが、洗い物も増えるし下ごしらえも大変。なので私の副菜は「納豆」「冷ややっこ又は温やっこ」「しらすと大根おろし」「蒸しナス」「温泉卵」など、時間があるときに作っておけるもの、もしくはそのまま食卓に出すだけで1品になるものにしています。これなら洗い物も少なく、準備も片付けも簡単です。また「ごはんとの相性」もバッチリです。
3.メインと副菜があるときは、みそ汁の具を少なめにする。
具だくさんにしようとするとみそ汁の具をたくさん切るのも大変です。また、おかずがあるのでそんなに具を多くしなくてもたんぱく質や野菜は取れるので、簡単にお麩とワカメのみそ汁や、とろろ昆布のすまし汁などにすることが多いです。
毎日のことなので、考えるのも大変!作るのも大変!片付けも大変!そうなると副菜は簡単なものでいい!と決めてしまうとラクです!副菜が決まっていれば、メインを考えるだけで済みます。2つ考えるより1つ考える方がラクです。また、シンプルな方が食べ飽きないです。
全部手作りじゃなくていい。それは介護と一緒です。全部自分が背負わなくていい、他の人の手も借りていい。そうしなきゃ倒れてしまいます。私はようやくそのことに気づきました。介護食を作って、介護して…本当に体力も精神的にも辛いこともありますが、他の人の手を借りながら介護も、食事も切り抜けていけばいいと思います。
※嚙む力、飲み込む力には個人差があります。不安がある方は医師、看護師、管理栄養士などにご相談ください。