ジャッジは60本塁打も三冠王も狙わない!? 地区優勝を決め、翌日はスタメンから外れる
ニューヨーク・ヤンキースは、9月26日に地区優勝を決めた。
この試合で、キャプテンのアーロン・ジャッジは、5試合連続となるホームランを打ち、シーズン60本塁打まで、あと2本とした。
また、ジャッジには、三冠王の可能性もある。9月26日が終わった時点で、58本塁打と144打点はリーグ1位、打率.325は3位に位置している。
本塁打王と打点王は、間違いない。それぞれの2位は、44本塁打のアンソニー・サンタンダーサンタンデア(ボルティモア・オリオールズ)と115打点のホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)なので、ジャッジとは14本塁打と29打点の差がある。
打率のトップ2は、.332のボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)と.325のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)。ウィットJr.とジャッジの差は、7ポイントだ(.001=1ポイントとして表記)。
ア・リーグの15チームは、いずれも、9月27日~29日に3試合を行う。
ただ、すでに始まっている9月27日の試合に、ジャッジは出場していない。外野は、左から右に、ジェイソン・ドミンゲス、トレント・グリシャム、アレックス・バーデューゴ。DHは、ホアン・ソトだ。
代打として出場する可能性はあり、9月28日と29日の試合には先発出場するかもしれないが、60本塁打も、三冠王も、ジャッジがめざしているゴールではないことが窺える。
ヤンキースのワールドシリーズ優勝は、2009年が最後だ。その後は、ワールドシリーズ進出もない。ジャッジは、2013年のドラフトで全体32位指名を受け、ヤンキースに入団した。
シーズン60本塁打以上は、2年前に記録している。62本のホームランを打った。本塁打王は、2017年(52本)と2022年(62本)の2度。2022年は、131打点を挙げて打点王も獲得し、打率.311は2位に位置した。首位打者を獲得したルイス・アライズ(当時ミネソタ・ツインズ/現サンディエゴ・パドレス)との差は、5ポイントだった。
なお、ジャッジと同じく、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)も、三冠王の可能性がある。53本塁打は2位のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)より14本多く、126打点は2位のウィリー・アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)に15打点差をつけている。打率.305は3位。.312のアライズと.310のオズーナに次ぐ。アライズと大谷の差は、こちらも7ポイントだ。
ドジャースも、9月26日に地区優勝を決めた。大谷は、9月27日の試合に出場する。
ヤンキースもドジャースも、シード2以上が確定しているので、ワイルドカード・シリーズをスキップし、その勝者とディビジョン・シリーズで対戦する。ディビジョン・シリーズは、10月5日に始まる。