Yahoo!ニュース

【東京】「モネ&フレンズ・アライブ」「アートアクアリウム」2つの展覧会鑑賞と東海道ちょこっと散歩

あやこまよく動きまわるツアープランナー

毎日溶けそうに暑いですね。

あまり外には出たくないけれど、お出かけしたいそんな日には室内で楽しむアート鑑賞はいかがでしょう?

今回は日本橋・銀座周辺で行われている展覧会と少しお散歩を組み合わせたお出かけプランをご紹介します!

ほんの少し暑さが落ち着いている午前中から活動するのがおすすめです!

<本日の行程>
三越前駅…日本橋三井ホール(モネ&フレンズアライブ鑑賞/約70分)…東海道ちょこっと散歩(日本橋からつながる道に古の思いを馳せて…/約30分)…銀座三越(アートアクアリウム鑑賞/約40分)…銀座駅or東銀座駅で終了
■所要時間:約3時間
■費用:5,700円(アートアクアリウムWEBチケットだと5,500円)
■歩行距離:約2km(会場内の移動は含まない)

さあ、出発です!

■日本橋三井ホールで「モネ&フレンズ・アライブ」鑑賞

モネ&フレンズ・アライブとは……

19世紀後半にフランスで誕生した芸術運動「印象派」として代表的なクロード・モネと他の画家たちの作品の数々を、クラシック音楽に乗せて楽しめる没入型の展覧会。
第一回印象派展から150年を記念して開催中です。

早速行ってみましょう!

東京メトロ銀座線の三越前駅の改札からだとすぐ、A6出口直結のコレド室町1の4階に、会場の日本橋三井ホールがあります。エレベーターかエスカレーターで上っていきましょう。

入口から展示会のグッズがたくさん目に入りますが、ここは最後のお楽しみ♪スタッフの方にチケットのQRコードを見せて早速中へ。
エスカレーターで1つ上の階に上がるとそこから展示エリアです。


モネだけでなくルノワール、マネ、ドガ、セザンヌ等の画家たちの年表から始まり、睡蓮の池をイメージしたフォトスポットも!

見どころはなんといっても最後にある映像ブース!
スクリーンと床に、印象派の画家達の作品と名言が映し出され、クラシック音楽もあいまって全身で芸術を感じることができます。

壁沿いのスクリーンだけでなく、吊るされたスクリーンにもモネの絵が!
壁沿いのスクリーンだけでなく、吊るされたスクリーンにもモネの絵が!

柱のようなスクリーンもあります。ここまで大きいと描かれている風までも体感できそう!
柱のようなスクリーンもあります。ここまで大きいと描かれている風までも体感できそう!

映像は約50分(とスタッフの方がおっしゃっていました)。もちろん途中で退出してもよいのですが、あっというまに50分。すっかり見入っていました。これが没入というものか……

私たちがこの瞬間を収めたい!とカメラのシャッターを切ってSNSで共有するように、今しかない瞬間を切り取ろうと筆を執った彼らの興奮まで伝わってくるようでした。あまり絵に詳しくない方でも楽しめるのではないでしょうか。

モネ&フレンズ・アライブ
■会場:日本橋三井ホール
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1・4F
■会期:2024年7月12日(金)~9月29日(日)
■開館時間:10:00~18:00(土日祝のみ 9:30~18:00)
※最終入場は閉館の60分前まで
■入館料:一般 3,000円・高大生 2,000円・小中生 1,500円
※未就学児無料
■公式サイト:https://monetalivejp.com/tokyo/
■WC:会場内にあり
■所要時間:60分〜

■東海道ちょこっと散歩に行こう!

せっかくなので、時間があるならぶらぶらお散歩でも…
ここ日本橋エリアは江戸の中心として大変賑わっていました。
今となってはすっかり新しいビルだらけになってしまいましたが、ところどころ当時の面影を残すところがあるのでご紹介します。
とはいっても外は暑いので、ぎりぎりまで地下を通りましょうね。

コレド室町の地下階から、半蔵門線の方面に歩いてみると、壁沿いに「熈代勝覧(きだいしょうらん)」という絵巻物が現れます。

これは江戸時代後期の1805年頃の日本橋通りを描いた作品です。残念ながら作者はわかっていません。
描かれているのはたくさんの人!お店もきっと繁盛したことでしょう。
少しだけ令和時代から江戸時代にタイムスリップできます。

日本橋の様子。立派な太鼓橋を従来する人たちで賑わいます
日本橋の様子。立派な太鼓橋を従来する人たちで賑わいます

そのまま突き当たりまで地下道を進み、B6出口を上がると目の前に日本橋が!

工事中でした…
工事中でした…

江戸時代、徳川家康が全国支配のために道を作るよう命じ、この日本橋を起点に東海道・中山道・甲州街道・日光街道・奥州街道の「五街道」が整備されました。
その中心となる「元標」というものが橋の真ん中にあります。

これが五街道の起点!
これが五街道の起点!

レプリカがこちら。
レプリカがこちら。

このあと向かう銀座三越を通って、品川、川崎、箱根…と神奈川県を横断し、京都に向かうのが東海道なのです。
いつも全く気にせず買い物しながら歩いていた道も、かつては商人や大名行列が行き交う重要な道だったんですね。

さて、日本橋からしばらく歩くと京橋です。
今は橋はなくなってしまいましたが、京橋も京橋川にかかる橋として日本橋と同時期に作られ、レンガ造りや石造りなど何度か形を変えて昭和40年まで存在していました。
かつて京橋があった場所に、当時の親柱が残っています。

これは大正時代の橋の親柱
これは大正時代の橋の親柱

1624年に江戸で初めて歌舞伎の櫓が上げられた場所。
1624年に江戸で初めて歌舞伎の櫓が上げられた場所。

京橋川の水運を利用して野菜売り場があった場所
京橋川の水運を利用して野菜売り場があった場所


京橋を過ぎると銀座です!

■銀座三越で「アートアクアリウム」鑑賞

アートアクアリウムとは?

金魚が主役の展覧会。光や音楽も含め、空間と金魚の調和を楽しむことができるアクアリウムです。

早速行ってみましょう!

銀座三越新館9階が会場です。会場に入ると早速万燈籠が出迎えてくれ、一気に幻想的な世界に……
手まり型や筒状、真四角や灯籠の中など、さまざまな形の水槽で泳ぐ金魚たちは、一瞬たりとも同じ形で留まることはなく、私たちを楽しませてくれます。

入口の万燈籠
入口の万燈籠

とっても優雅に泳いでいる金魚たち
とっても優雅に泳いでいる金魚たち

アートアクアリウムといえば!な水槽作品「花魁」
アートアクアリウムといえば!な水槽作品「花魁」

金魚たちはたくさんの人間たちに覗かれて、どんな気持ちなんでしょう?

この夏のテーマが「華映え金魚祭」ということで、華道家の假屋崎省吾さん演出の「花魁花舞」ゾーンは圧巻です!

たくさんの花が水槽の上に……鏡張りの空間で、どこまでも続きそうな気持ちに。
たくさんの花が水槽の上に……鏡張りの空間で、どこまでも続きそうな気持ちに。

金魚をじっくり見て、色や尾びれの美しさに惚れ惚れするもよし、照明等の空間演出を眺めて粋で繊細な日本の伝統文化を称賛するもよし。
どんな楽しみ方でも、日々の喧騒を忘れられるはずです!

夏のアートアクアリウム2024 華映え金魚祭
■会場:アートアクアリウム美術館GINZA
〒104-8212 東京都中央区銀座4丁目6-16 銀座三越新館9階
■会期:2024年6月28日(金)〜2024年9月25日(水)
■開館時間:10:00 〜 19:00
※最終受付は18:00
■入館料:大人(中学生以上) Web入場券 2,500円・当日券 2,700円
※子ども(小学生以下)は大人1名につき2名まで無料、3人目から大人同額
■公式サイト:https://artaquarium.jp/
■WC:会場内にはなし
■所要時間:30分〜

夏は短時間でぎゅぎゅっとアート鑑賞を!

展覧会って誰かと一緒に行って感想を言い合う時間も貴重ですが、ひとりで行くほうが心ゆくまでじっくり時間をかけて見たり、お気に入りの作品はもう一度戻って見に行ったりできるので、気を遣わなくて済むんじゃないかと思っています。
ぜひひとり時間の参考にしてもらえたらと思います。


途中お散歩をしていますが、私が歩いた11時頃も十分暑かったです……
猛暑日は無理せず地下鉄移動してくださいね!(銀座線で2駅です)

お読みいただきありがとうございました。

よく動きまわるツアープランナー

旅行会社勤務14年目、都内在住。車がない家で育ったため、今でも公共交通機関と徒歩を駆使したお出かけが大好きです。ツアーの企画や添乗の経験を活かし、ツアーにはないようなお出かけプラン、お散歩ルートを発信していけたらいいなと思います。お休みの日の過ごし方の参考になるとうれしいです。

あやこまの最近の記事