E-1選手権で大一番の“日韓戦” 韓国メディアは悲観的?「認めたくないが優勝に近いのは日本」
10日から韓国で開幕した東アジアE-1選手権。男子代表は共に2勝している日本代表と韓国代表が18日に優勝を賭けて激突する。
因縁の日韓戦ということもあり、注目度は高いが2年前、日本で開催された前回大会では韓国が日本に4-1で大勝したが、今回はどうなるか分からない。
というのも、日本は中国に2-1、香港に5-0で快勝したが、韓国は初戦の香港に2-0、中国に1-0で辛勝。結果においては無失点での2連勝だが、圧倒的な実力差での勝利でもなく、決定力不足が目立つ試合内容に、韓国メディアからは厳しい論調が目立つ。
スポーツ紙「MKスポーツ」は「中身のないサッカー」と言い切っている。
「実力では韓国よりも下の香港、中国を相手に押しながらも効率性が欠けた。攻撃の展開がスムーズでなかった。相手を守備エリアに追い詰め、猛攻を仕掛けたが、惜しいシーンはほとんどなかった」
そもそもパウロ・ベント監督が目指すサッカーは就任当時から一貫して変わっていない。強調しているのは“ビルドアップ”と“ポゼッション”だ。
それがチームにうまくはまる時もあれば、そうでないときもある。そんな中でも自身のサッカー哲学を変えることはないともハッキリと明言している。
だが、ボール支配率を高めて有利に試合を進めたところで、結果が出なければ批判の対象となるのは自明だ。
流れの中で得点がない韓国
スポーツ・芸能総合サイト「スポータルコリア」も「見かけだけの“支配率サッカー”本当に日本に勝てるのか」と見出しを打ち、日本に勝てるのかどうか疑問を投げかけている。
確かに今回、韓国は香港と中国を相手に、流れの中から得点を決められていない。
香港戦はMFファン・インボム(バンクーバー・ホワイトキャップス)のFKからのゴールとCKからFWナ・サンホ(FC東京)がヘディングゴールを決めて2-0で勝利。中国戦もDFキム・ミンジェ(北京国安)がCKから頭でゴールを決めて1-0での勝利だった。
その上で同サイトは「この試合内容で日本を倒せるのか、と疑問に感じる。森保一監督はU-23の選手を中心に今大会に備えたが、しっかり準備されたチームという事実を知ることができる。認めたくないが、優勝にもっとも近いチームは日本だ」と伝えている。
このままでは日本に負けるかもしれないという危機感があるようだ。
それにベント監督も中国戦後の会見で「決定力不足なのは事実だ。ボールポゼッションを高めて得点チャンスを作り出したが、決めきれなかった」と認めている。
18日の日本戦は、香港や中国の試合内容のままでは勝つのは難しいだろう。日本に得失点差で下回る韓国が大会3連覇を達成するには、勝利しか条件がない。そのためにはゴールが必要だ。