人間関係に悩んでいる人へ。セネカの名言「怒りの一番の治療薬は…」英語&和訳(偉人の言葉)
鈴木隆矢のおすすめ記事がLINEに届きます!
世界の偉人の名言の記事をまとめてお届けするアカウント・鈴木隆矢「世界の偉人のことば」の配信が9月30日からスタート。毎週月曜日の8時30分にお届けします。
ぜひ友だち追加してください。
<友だち追加の方法>
■下記リンクをクリックして友だち追加してください
LINEアカウントメディア(外部リンク)
※本リンクは「Yahoo!ニュース エキスパート」との取り組みで特別に設置しています。
こんにちは!ほんやく検定1級翻訳士の鈴木隆矢です。
今回はルキウス・アンナエウス・セネカ(Lucius Annaeus Seneca)の名言をご紹介します。セネカ(紀元前1年頃~紀元後65年)は古代ローマの哲学者です。
今回は人間関係に悩んでいる人に届けたいセネカの名言をご紹介します。
ご紹介する名言につきましては、BrainyQuote というアメリカのサイトに記載されているものをGoogleの書籍検索にかけ、それが英語圏の複数の書籍で使用されていることを確認の上、その人物の言葉として記事に掲載しております。
古い人物の言葉ですとそれが本当にその人物の言葉なのか確認が難しい場合もございますが、複数の書籍で使用されている言葉であれば、それがその人物の考えを反映した言葉であると判断できるのではないかという考えのもと記事を執筆しております。
人間関係に悩んでいる人へ。セネカの名言「怒りの一番の治療薬は…」英語&和訳(偉人の言葉)
「怒りの一番の治療薬は遅らせることである」
セネカ(古代ローマの哲学者)
理性は遅れてやってくる。呼吸を整えて、時間をおいて、冷静さを取り戻す。
母親とよくけんかになるのですね。原因は大抵ちょっとしたことで、次に日になればけんかをしたことは覚えていても原因が何だったかは忘れてしまう。それぐらいささいなこと。
理性は遅れてやってくる
けんかとは、理性を失うことですよね。意見の食い違いがあってもお互いに冷静に話し合うことができればそれはけんかではなく議論になる。
感情と理性は常にせめぎ合っていますよね。冷静さを失っているとき、怒りを感じているとき、パニックになっているとき、それは思考が止まっているときだと。考えることができていない。
感情に支配されれば思考は止まる。感情を支配できれば思考は回復する。
『記憶力の脳科学』などの著書がある神経内科医で自然科学研究機構生理学研究所教授の柿木隆介さんによると、「前頭葉は常に感情をコントロールする役割を果たしているのですが、実は、突発的に発生する怒りの感情には、すぐに対応できないのです。急には対応することはできないものの、実は『少し我慢している』と活動を始める、つまり、怒りの発生と理性の発動には時間的なズレがあるのです。ですから『ちょっと待つ』ことが、怒りを抑える最大のポイントになるのです」
怒りを感じたとき、時間をおく。理性を取り戻すには少し時間が必要なのですよね。感情はすぐにやってくる。理性は遅れてやってくる。理性が到着するまでじっと待つ。呼吸を整えて、時間をおいて、冷静さを取り戻す。
自分の理性を保つ、相手の理性を奪わない
相手が理性を失ったとき、それはもしかしたら自分が相手の理性を奪ってしまったのかもしれない。相手を怒らせるようなことを言ってしまったのかもしれない。
自分だけが悪くても相手だけが悪くてもけんかは起こらない。けんか両成敗。あまり自分を責めすぎない。
自分の理性を保つこと、相手の理性を奪わないこと。
人間関係に悩んでいる人へ。「時間」に関する世界の偉人の名言3選
いかがでしたでしょうか?今回はセネカの名言をご紹介しました。
私が運営しているブログ『世界の偉人の名言(鈴木隆矢)』の『セネカの名言集【英語原文と和訳】』(外部リンク)という記事では、今回ご紹介したものを含めて、セネカの名言を15句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。
では、最後に「時間」に関する世界の偉人の名言を3句ご紹介します。
「最も強力な戦士は忍耐と時間である」
レフ・トルストイ(ロシアの作家)
「人生は長さではない、深さである」
ラルフ・ワルド・エマーソン(アメリカの思想家)
「時間は理性が癒やせぬ傷を癒やす」
セネカ(古代ローマの哲学者)
お読みいただき、ありがとうございました!