2023年10月18日、名古屋市北区の人気ベーカリー『panem ite ultra（パネム　イテ　ウルトラ）』がリニューアルオープンしました。（以降パネムと表記）
パン職人歴20年のシェフを新たに迎えて品揃えを一新、パワーアップしてのリニューアルです！

名古屋市営地下鉄黒川駅から北へ徒歩10分ほど、41号線沿いのビルの一階に店舗を構えるパネム。
全面ガラス張りの外観とバゲットを抱えたクマのキャラクターが目印です。

北区随一のおしゃれベーカリー

店内は木、ガラス、スチール、石をふんだんに使用。
内装業を本業とするパネムのオーナー瀧澤さんが店舗デザインを手がけました。
北欧、アメリカンヴィンテージなど一つのスタイルに縛られることなく、オーナーの自由な感性で絶妙にテイストミックスされた空間はラグジュアリー＆シック。

もともとショッピングモールにテナントとして入るパン屋さんの内装を請け負うことが多かった瀧澤さんは、いくつもの店舗を手掛けるうちに、クライアントの意向でなく、自分の理想を詰め込んだ店舗を作り上げたいとの思いに至ったそう。
ビルオーナーさんの「北区の地域活性化につなげたい」という想いに共感したことから、この地で人々の日常に欠かせないベーカリーの開業を決めました。

2022年9月のオープン以来、北区のおしゃれなベーカリーと言えばパネム！と浸透しつつあります。

商品試作中の厨房を見学

今回特別に、リニューアル前の商品試作中の厨房を見学させていただくことができました。

オーナーとシェフの打ち合わせが進む中、リニューアルオープンの目玉となる商品を教えていただきました。それが愛知県ブランド濃厚卵の生クリームパン。

かつては関西の行列ができるブランジェリーで腕を振るっていたシェフ渾身の逸品です。

シェフが作るクリームパンは、大手デパートの催事でも販売され、1日500個を売り上げた実績があるのだとか。一日100個売れればヒットと言われる中、いかに人気だったか想像に難くありません。

それをさらにブラッシュアップし、リニューアル後のパネムの看板商品として打ち出したいとのこと。
見学時にはまだ最終の試作をしている最中で、使用するリキュール、グランマルニエの量や、焼き加減も細かく調整されていました。
手間暇を惜しまず、美味しさを追求するプロのパン職人の仕事、完成形が楽しみです。

「今までのパネムのお客様も、リニューアル後にパネムを知っていただくお客様も、きっと満足していただけるはずです！」（瀧澤オーナー）

10月18日（水）リニューアルオープン

リニューアルオープン初日、再度訪問しました。
開店前から徐々に人が集まり始め、ちょっとした行列に。
ほとんど女性のお客様だろうと思っていたのですが、男性もちらほらいらっしゃるのが意外に感じました。
開店時間が近づくにつれ、閉じられたシャッターからも焼きたてパンの香ばしいかおりがもれてきて、期待感が高まります。

陳列棚には約60種類のパンが並ぶ予定だそうです。
開店してからも、次々と焼きたてパンが運ばれて、棚に並べられていきました。

奥に進むとありました。シェフの自信作、濃厚卵の生クリームパン。

写真を撮ろうとしているうちに、どんどん売れて行ったので慌てて購入しました！

実食レビュー

柔らかいブリオッシュ生地はあかちゃんのほっぺのようにフワフワでぽわぽわです！
優しく丁寧に扱わなければ。

生地の側面にはクリーム後入れの痕跡がありますね。
クリームを包んでから焼くのではなく、生地を焼き上げてからクリームを搾り入れています。
片手で持てるサイズですが、見た目以上にずっしり感があるのは、一般的なクリームパンの2倍量入っているからだそうです。
形が長方形なのでクリームがたっぷりと詰まっていても重みでだれることなく、食べやすいです。

中の自家製カスタードクリームは愛知県ブランド濃厚卵の卵黄のみを使用し、北海道産の生クリームを組み合わせています。
黄身自体の赤みが強いので、中のクリームもオレンジ色です。
柔らかくトロ～っとしたクリームはコクがありくちどけがなめらか。濃厚でありながら、くどさを感じません。
オレンジリキュールがきいているのか、柑橘のさわやかな風味もあり。

もはやパンというより洋菓子、大人の贅沢スイーツに近い感覚です。
自分へのご褒美としてはもちろんのこと、デパ地下スイーツのように手土産としても喜ばれそうですよ。
今までのクリームパンのイメージを覆す絶品でした！

リニューアルは進化そのもの

長年パン作りに情熱を傾けてきた新シェフを迎え、まさにパワーアップしてのリニューアルを果たしたパネム。
『panem ite ultra パネム　イテ　ウルトラ』
ラテン語で“パンのその先へ”を意味する店名の通り、さらなる進化を続けていく予感がしました。
新生パネム、今後も目が離せません。

ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。