管理栄養士が教える!栄養不足を防ぐ、忙しい毎日でもちょっとプラスするだけで摂れるお手軽栄養UP食材
管理栄養士しょこです。
現代の日本人は、食事に気を使っていても、意外とビタミンやミネラルが不足しがちなのをご存じですか?
ビタミンやミネラルは・・
三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)が体内でしっかり機能するために欠かせない栄養素。エネルギー代謝や免疫機能、骨や血液の健康維持をサポートしており、不足すると疲れやすくなったり、免疫力が低下したりと、体調にさまざまな影響を与えることがあります。
特に気温が下がり、体調管理が難しくなるこの季節は、少しでも効率よく栄養を摂りたいところ。しかし、忙しい毎日の中でバランスの取れた食事を意識するのは、なかなか大変ですよね。
そこで今回は・・
いつもの食事にちょっとプラスするだけで、簡単にビタミン・ミネラルをはじめとする栄養価をアップできる『栄養UP食材』を2つご紹介します!
小さいお子さんから取り入れやすい食材です。
1. イワシ削り
イワシ削りは、鰹節よりも細かく削られているため、ダマになりにくく、手軽にさっと振りかけることができる便利な食材です。特に、汁物や炒め物、和え物などに少量加えるだけで、風味と旨味がぐっと引き立ちます。
また、旨味成分であるイノシン酸やグルタミン酸が豊富に含まれているため、薄味でも満足感が得られるのが特徴。塩分を控えたい方や小さなお子さまの食事にもおすすめです。
栄養面のメリット
イワシ削りは、栄養価の面でも非常に優れています。
- カルシウム:骨や歯の健康をサポートし、成長期のお子さまや骨密度が気になる方におすすめ。
- DHA(ドコサヘキサエン酸):脳や神経の健康を維持し、記憶力や集中力の向上に役立つとされています。
- EPA(エイコサペンタエン酸):血液をさらさらにし、心血管の健康を守る効果が期待できます。
- ビタミンD:カルシウムの吸収を助け、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。
選ぶポイント
- 原材料を見て「イワシ」のみを使用したもの:添加物や保存料が少ないほど、素材本来の風味や栄養を楽しむことができます。
- 色が鮮やかな薄茶色〜黄金色のもの:新鮮で、酸化が進んでいません。
2. 桜えび
桜えびは、料理に彩りと風味をプラスする食材として人気です。小さなエビを丸ごと乾燥させたものなので、殻や足ごと食べられるため、カルシウムやミネラルが豊富に含まれています。炒め物、サラダ、かき揚げ、スープなど、さまざまな料理にちょっと足すだけで、風味と栄養を一度にアップできます。
栄養面のメリット
桜えびは見た目の可愛さだけでなく、栄養価も非常に高い食材です。
- カルシウム:骨や歯の健康を支える栄養素。桜えびは特に吸収率の良いカルシウムを豊富に含んでおり、成長期の子どもや骨密度が気になる方に最適です。
- タウリン:肝臓の機能をサポートし、疲労回復や血圧の調整に役立つとされています。
- ビタミンB12:赤血球の生成を助け、貧血予防や神経機能の維持に効果的です。
- アスタキサンチン:抗酸化作用のある赤い色素で、肌の老化防止や免疫力アップが期待できます
選ぶポイント
- 原材料を見て「えび」のみを使用したもの:「塩」「着色料」などが加えられていないものを選ぶと、素材本来の旨味を楽しめます。
- 鮮やかな赤色のもの:赤色が濃く、くすんでいないものが新鮮です。
最後に!!
イワシ削りや桜えびは、「ちょい足し」するだけで、手軽に栄養価と旨味をアップできる優秀な食材です。忙しい日々でも無理なく取り入れて、日々の食事をもっと美味しく、もっと健康的に楽しみましょう!
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