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30日の試合を控えたWBC4位

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Jacob De Leon

 30日に世界ランカー同士の対戦を控えたWBCスーパーウエルター級4位のヘスス・ラモス・ジュニアが試合前にコメントした。今回の相手は、同6位のエリクソン・ルビン。

 20戦全勝16KOのラモスは、現在、アリゾナ州カサグランデで、父の指導を受けながら決戦の日に備えている。

 「今回のキャンプはこれまでよりも激しくなった。ストレングス&コンディショニングコーチのジェイミー・ベルトは、俺を本当に強化してくれた。お陰で人生で最高のコンディションだ。日々、良くなるためにしなければならないことをこなしている」

Jacob De Leon
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 ラモスは7月29日の4冠統一ウエルター級タイトルマッチの前座に出場する予定だったが、手を怪我したとキャンセル。ラモスによれば、その後、治ったという。

 「調子はいい。手を治してもらうだけだった。スパーリングを重ねてきたが、すべてがうまくいっている。痛みも全くなくて満足しているよ」

 ラモスは3月に16戦全勝10KOだったジョーイ・スペンサーを圧倒し、第7ラウンドにストップした。彼は30日のファイトに勝利すれば、念願の世界タイトル獲得につながると信じている。

Jacob De Leon
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 「エリクソン・ルビンに勝利すれば、タイトルを狙う準備ができていることを示せる。自分がどのレベルにいるのかをアピール出来る。俺が彼を支配することができれば、自分が別のレベルにいるということの証明だな。ルビンは素晴らしいファイターであり、本物の戦士だ。

 彼は誰とでも戦うし、逃げない。セバスチャン・ファンドラ戦でそれを確認した。厳しい局面でも、彼は反撃していた。彼と対戦することを、ずっと父と話し合っていた」

Jacob De Leon
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 今回のメインイベントは、WBA/WBC/IBF/WBOスーパーミドル級チャンピオンのサウル・”カネロ”・アルバレスvs.2階級下のスーパーウエルター級4冠統一王者、ジャーメル・チャーロである。

 ラモスは結んだ。

 「私たちはいつもカネロを見ていた。だから今、彼のセミファイナルを務めるのは、非常に喜ばしい。すべての瞬間を受け入れる。ファンは9月30日にヘスス・ラモス・ジュニアのベストバージョンを見ることになるさ。キツイトレーニングキャンプを乗り越えた様を、試合当日に披露出来るだろう」

 プロモーターの庇護の元、連勝を続けてきた22歳。世界タイトルに挑んだ経験のある、同6位のルビンを攻略できるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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