サッカーW杯アジア2次予選で早くも“日韓対決”? 韓国で西野朗前日本代表監督が注目されているワケ
2022年ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のタイ代表対ベトナム代表との試合が今日5日、バンコクで行われる。
タイとベトナムは近年、アジアでも急速に力をつけていることで知られているが、今年7月に前日本代表監督の西野朗氏がタイ代表監督に就任したことは、日本でも驚きをもって伝えられた。
この一戦に注目しているのが、韓国メディアだ。その理由は、西野監督とベトナム代表率いる韓国人のパク・ハンソ監督が、W杯予選で対戦するからだ。
多くのメディアが「“監督の日韓対決”」との見出しをつけて大々的に報じている。
「パク・ハンソVS西野朗…カタールW杯本大会行きに向けた“監督の韓日戦”」(世界日報)
「東南アジア1位を狙うベトナムとタイ、そしてパク・ハンソと西野」(イルガンスポーツ)
西野監督がロシアW杯で日本代表をベスト16に導いた手腕やJリーグ監督としての実績については、韓国でもよく知られている。
韓国の「スポータルコリア」は「日本のJリーグで優れた手腕を発揮し、ロシアW杯でも日本を16強に導いた名将」と伝えているほどだ。
一方、パク監督はベトナム代表の指揮官に就任してからは、2018年AFC U-23選手権で準優勝、同年ジャカルタ・アジア大会ベスト4、AFFスズキカップ(東南アジア選手権)で優勝。今やベトナムでは“名将”の地位を確立している。
ちなみに、2人は過去に2008年アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で、全南ドラゴンズとガンバ大阪の監督としても顔を合わせており、互いを知る仲でもある。
4年前のロシアW杯アジア2次予選では、タイがベトナムに2勝しているが、当時とはチーム状況はガラリと変わった。どちらに軍配が上がるのかは、試合をしてみないと分からない。
日本のサッカーファンは、やはり西野監督の初采配が気になるところだろう。一方で、韓国ではパク・ハンソ監督が「ベトナムを再び熱狂の渦に包むのか」と快進撃に期待している。
そんな“日韓監督”が、東南アジアの盟主を狙うタイとベトナムをどのようにW杯へ導いていくのか注目したい。