夏の夜の千日手! A級2回戦・羽生善治九段(50)-菅井竜也八段(29)戦は夜ふけの指し直し!
7月20日。東京・将棋会館において第80期A級順位戦2回戦、羽生善治九段(1勝0敗)-菅井竜也八段(0勝1敗)戦がおこなわれています。
10時、対局開始。後手の菅井八段は角筋を開けたまま三間飛車に振りました。対して羽生九段は角交換から馬(成角)を作りにいきます。序盤で双方が馬を作り合う乱戦となりました。
中盤、両者の駒がぶつかって本格的な戦いに。羽生九段は桂損の代償に飛を手にし、相手陣に打ち込みます。菅井八段は自陣に2枚の角を投入。羽生九段の飛の活躍を封じようとします。
菅井八段の金は羽生九段の龍(成飛車)を追いかけます。対して羽生九段は龍を逃げる。同じ手順が続き、21時19分、83手で同一局面が4回出現。規定により千日手が成立しました。
指し直し局は先後を入れ替えて菅井八段が先手。30分後の21時49分から始まります。
千日手局は持ち時間6時間のうち、残りは羽生56分、菅井1時間45分。指し直し局の持ち時間は羽生九段が1時間となるように双方に4分が足され、菅井八段は1時間49分です。