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【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動!Part199:サラダは外で食べるもの 他

トリリンガルのトミ韓国語講師/YouTuber

みなさん、こんにちは~!

今年は厳しい残暑が続きそうです…

天気がよく過ごしやすい秋の行楽シーズンは、まだまだ先になりそうな気配ですね。

まだ暑いこんな時期には、やっぱり韓国ドラマ鑑賞が一番!

ということで、今回も読めば韓国ドラマがより楽しく見られること間違いなし!の「韓国ドラマによく出てくる不思議な行動シリーズ」をお届けしますよ^^

今回は、韓国ドラマのなかに出てくる「食」に関するこんな不思議をピックアップしてみました!

最後までぜひ、読んでみてくださいね☆

ひとつめの不思議はこちらです!

「日本料理屋がよく出てくるワケは…?!」

韓国ドラマって、意外と日本料理屋がよく出てくると思いませんか?

韓国ドラマのなかに出てくる日本料理屋には、こんな特徴があります。

・高級料亭を思わせるふすま

・床は畳張り

・部屋のどこかに日本人形が置いてある

・テーブルにはお刺身や天ぷらが並んでいる

・土瓶に日本酒が入っていて、それをお猪口で飲む

みなさんもドラマのなかで、きっと見たことがあるかと思います。

しかも、日本料理屋が使われているシーンって、重要な接待や取引が行われていたり、秘密の談合だったり…

ちょっと裏のある感じのシーンで使われていることが多くないですか?笑

政治家や財閥のお偉いさんの秘密めいた集まりのときって、決まって日本料理屋で行われているんですよね。

韓国ドラマのなかの重要な話し合いに日本料理屋が使われる理由…気になりますよね?!

実は、韓国では日本食=高級というイメージを持たれているんです!

日本食を食べることは贅沢なことと考えられているので、おもてなしや接待にはうってつけのお店なんですね。

韓国ドラマには財閥一族や政治家など、金と権力を持っている人物がよく出てきますよね。

日本料理屋を使うということは、それだけの経済力や権力を持っていることのアピールでもあるのかもしれません。

そして、接待や取引、談合に日本料理屋がよく使われる理由がもうひとつあります。

それは、韓国と日本の食事のスタイルの違いに関係しているんです。

韓国料理は、何種類ものおかずがテーブルに一度に並びます。

そして、焼肉やチゲなどの料理も大勢でつついて食べるスタイルが多いですね。

日本料理の場合は、一人前ずつ出されることが多いですし、一品ずつ間を置いて運ばれてきますよね。

一度にたくさんのおかずが並ぶ韓国料理とは違って、日本料理はつぎの料理が運ばれてくるまで時間がかかります。

この時間をかけて運ばれてくる日本料理のスタイルが、重要な話し合いの場に向いているというわけなんですね。

みんなで料理をつついて食べる韓国料理も賑やかで良いですが、日本料理屋の静かな雰囲気とゆっくりと提供されるスタイルには、じっくりと話し合いができるというメリットがあります。

さらに個室という点も、人に知られたくないやり取りをするにはもってこいなのかもしれませんね笑

つづいての不思議はこちらです!

「サラダは外で食べるもの?!」

もうひとつ、韓国の食卓に関する不思議を紹介します!

韓国ドラマを見ていると、家での食事のシーンもよく出てきますよね。

美味しそうなおかずがたくさん並ぶ韓国の食卓ですが、サラダって滅多に並んでいないんです!

日本では、生野菜や温野菜のサラダを食べることはめずらしくないですよね?

ところが、韓国では、サラダは家庭料理としてではなく、外食で食べる料理というイメージがあるんです!

そのせいか、スーパーにいってもドレッシングの品ぞろえが日本ほど豊富ではないんです。

家で野菜にドレッシングやマヨネーズかけて食べることはあまりなく、その代わり「겉절이(コッチョリ)」という料理を作ることが多いです。

これは、浅漬けや和え物のようなもので、韓国の家庭ではこれをサラダ感覚で食べるんですね。

「겉절이(コッチョリ)」のバリエーションは豊富で、白菜やキュウリ、サニーレタスやほうれん草、ニラを使ったものが代表的です。

日本では、白菜のコッチョリを「コッチョリキムチ」と言ったり、キュウリのコッチョリを「オイキムチ」と呼んだりしますが、本来キムチは発酵させた保存食のこと。

日本でいうコッチョリキムチやオイキムチも、正しくはキムチではなくコッチョリに分類されます。

そして、韓国料理のサラダといえば「チョレギサラダ」がありますね。

日本ではおなじみのチョレギサラダですが、実は本場韓国にチョレギサラダはありません!!

日本で食べられているチョレギサラダは、なんと日本人がコッチョリをアレンジして作ったメニューなんです!

日本のチョレギサラダのもとになったとされるのは、サニーレタスを和えた「상추겉절이(サンチュコッチョリ)」です。

本場のコッチョリは韓国唐辛子が使われていて辛いのに対して、日本のチョレギサラダはごま油の風味に少し辛味を加えた味付けになっています。

ピリ辛のなかに適度な甘みも感じられて、日本人が食べやすい味になっていますよね。

ちなみに「チョレギ」という名は、慶尚道地方の方言から来ているといわれています。

この辺りでは、「겉절이(コッチョリ)」のことを「저레기(チョレギ)」といいます。

日本ではおなじみの「チョレギ」という言葉ですが、現地では一部でしか使われていないとは驚きですね!

いかがでしたか?

今回は、韓国の食に関する不思議を2つ紹介しました!

ドラマを見ているときに日本料理屋のシーンや、家での食事シーンが出てきたら、今回の内容を思い出して、注目していただけたらと思います^^

それでは、また次回もお楽しみに~♪

韓国語講師/YouTuber

韓国語講師YouTuber 登録者12万人!|韓国語講座修了者800人以上|ハン検1級→一発合格・2次試験満点|TOPIK 6級|TOEIC 985点|史上初のTOPIK広報大使|横浜領事館パートナー|ハングルの覚えかた図鑑 著者|キム・ヒチョル팬|3児の母!

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