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【キャンプを始めようvol.2】キャンプを始めるのにベストな季節はいつ?時期ごとに気を付ける点を解説

いわもととしたつキャンプクリエイター/アウトドアライター

キャンプ歴12年、キャンプインストラクターである筆者の経験を基に、「キャンプの始め方」紹介していく連載企画。第二回は「始める季節」について解説していきたいと思います。

ご存じの通り、日本は四季に恵まれ、暑い時もあれば寒い時もあるし、時期によって気候も異なります。キャンプを始めるにあたって、どんなタイミングがちょうどいいのか、春から順番に評価していきたいと思います。

なお、それぞれの季節名と月は厳密に連動していません。筆者がフィールドに出てなんとなくリンクしていると思った通りに書いていますので悪しからず。

朝晩冷え込むが、日中動きやすくなる「春」(3~4月)

寒さが和らぎ、日中は比較的暖かく過ごせるため、初心者でも快適に過ごせます。比較的装備は少なく済むというのも大きなメリットです。ただし、朝晩は冷え込むことが多いため、しっかりとした防寒対策が必要です。温度調整が出来る電気毛布があると便利ですね。

虫たちも活発になる「初夏」(5月~6月上旬)

初夏は、自然の中でのアクティビティが楽しめる季節です。風景も美しく、特に山や湖のエリアでは絶景を楽しめます。しかし、この時期になると虫が活発になり始めるので、蚊やブヨに備えて虫除け対策は必須。日差しも強くなってくるため、紫外線対策もしっかり行いましょう。

雨との闘いになる「梅雨」(6月中旬~7月中旬)

もはや言うまでもないのですが、梅雨は湿度が高く、頻繁に雨が降るため、キャンプ初心者には少々厳しい時期です。とはいえ、テントの中で何もせず雨音を聴くというのも中々乙な物。ある程度経験を積んだら挑戦してみてもいいかもしれませんね。

皆の休みが揃いやすい「夏」(7月下旬~8月下旬)

夏は多くの人がキャンプに出かけるシーズンです。長期休暇を利用して家族や友人と一緒に楽しむのに最適ですが、とにかく暑さ対策が必要です。特に日中は気温が高く、熱中症や脱水症状に気を付けなければなりません。最近ではテント内でスポットクーラーを使用するという方も増えてきている様です。

朝晩は過ごしやすい「初秋」(9月~10月上旬)

初秋は、涼しくなり始め、キャンプには悪くない時期。朝晩は涼しく、日中もやや暑いくらいで対策が取りやすいので、活動的に動くことができます。ただし、天候が不安定になりがちで、急な雨や風に備えておく必要があります。台風のシーズンと重なることもあるため、天気予報をよく確認してから出かけるようにしましょう。

食べ物もおいしい!「秋」(10月中旬~11月上旬)

気温が快適で、秋の味覚を楽しみながら、自然の中でのんびり過ごすことができるのがこの時期。虫も少なくなり始め、焚火を囲んでリラックスするのも魅力的です。ただし、秋が深まるにつれて寒くなるので、防寒対策を少しずつ強化する必要があります。日によっては夏のような気候になる事もあるので、前日などにしっかり天気予報をチェックしておきましょう。

焚火が楽しい「初冬」(11月中旬~12月上旬)

初冬のキャンプでは、焚火が一段と楽しくなります。冷え込む夜に焚火を囲んで温まる体験は、冬キャンプならではの醍醐味です。ただし、ある程度の防寒装備が必要。

特に夜の寒さは厳しいので、初心者にはやや難易度が高いかもしれません。それでも、防寒対策さえしっかりしていれば、静かな冬の自然を満喫できる特別な体験が待っています。

装備無しではちょっとキツい「冬」(12月中旬~2月)

この時期キャンプは、しっかりとした装備がないとかなり厳しい季節です。冬用の寝袋や防寒着、暖房器具を活用して寒さに備える必要があるため初心者にとっては難易度が高くなってしまいます。

逆に、暖かくする工夫さえしっかりしていれば初心者でも大丈夫。他のキャンパーも少ないし、虫もいない。空気も澄んでいるという事で、キャンプの醍醐味を楽しむにはうってつけです。

結論!秋と春が一番良さそう

結論として、秋と春が一番ハードルが低いと言えるでしょう。この時期でも寒暖差に気を付ける必要があるという事を加味すると、初冬あたりに寒さ対策をしっかりして臨むというのも選択肢としてはアリです。最近はキャンプ場で暖房器具を借りられる場合もあるので、選択肢から外すのはもったいないかと思います。

もちろん、どの季節にもそれぞれの魅力があり、自分のスタイルに合った時期を見つけて楽しむのが一番。まずは最初のキャンプを成功させ、自信をつけていけると良いですね。

Have a nice camp!

キャンプクリエイター/アウトドアライター

『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、子どもはもちろん大人の環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。実体験を通したキャンプの知識や雑学、マニアならではの考察についてお届けしていきます。

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