5試合続けてソロ本塁打の1得点のみ。終止符を打ったのは、開幕時にはいなかった2人だった
8月16日から21日にかけて、シカゴ・カブスは5試合続けて1点ずつしか挙げられなかった。しかも、得点はすべてソロ本塁打によるもの。イライアス・スポーツ・ビューローによると、本塁打の1得点のみは、4試合連続の時点で史上最長だという。この5試合におけるカブスの得点圏打率は.000(22打数0安打)だった。
8月22日の5回表、デビッド・ボーティーは無死一塁から2ラン本塁打を放ち、ダニエル・マーフィーは1死二塁からタイムリー・ヒットを打った。ボーティーは本塁打による1得点のみの連続試合を終わらせ、マーフィーは得点圏の連続無安打をストップさせた。
2人とも、開幕時のラインナップにはいなかった。ボーティーは4月21日にメジャーデビューし、7月26日に5度目の昇格を果たすと、8月12日に代打サヨナラ・グランドスラムを打った(「あの一打は、どこまで「究極」だったのか。3点ビハインドからのサヨナラ満塁本塁打を検証する」)。他にも、7月8日は10回裏にサヨナラ押し出し四球を選び、7月26日は9回裏に同点に追いつく2ラン本塁打を放つなど、印象に残る活躍を続けている。
マーフィーは8月21日にワシントン・ナショナルズから移籍し、カブスの選手として初めて出場した試合で、3打席目にヒットを打った。
3年前、カブスはマーフィーに叩きのめされた。当時、ニューヨーク・メッツにいたマーフィーは、カブスと対戦したリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの4試合で、打率.529(17打数9安打)、4本塁打、6打点を記録した(「どこまで続く「ダニエル・マーフィー祭り」。ポストシーズン新記録の6試合連続ホームランだけじゃない!!」)。カブスはこの翌年にワールドチャンピオンとなったが、マーフィーがいなかったら、1年早く「山羊の呪い」を解いていたかもしれない。そうなれば、まさに「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」の「予言」どおりとなっていた。
また、マーフィーはカブスの本拠地、リグリー・フィールドでよく打っている。移籍するまでの通算成績は、打率.413(104打数43安打)、7本塁打。今シーズンも、12打数7安打、1本塁打だ。
カブスのユニフォームを着たマーフィーは、リグリー・フィールドではないものの、9回表にもヒットを打ち、ハビア・バイエズの3ラン本塁打でホームを踏んだ。8月15日と同じ8得点で、カブスは勝利を収めた。