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エンジェルスはここから2勝1敗のペースなら、ポストシーズンにたどり着けるのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
E.エスコバー(左)とV.ゲレーロJr. Jul 30, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・エンジェルスは、レギュラーシーズンの約4分の3を終えている。開幕から8月14日までの120試合は、59勝61敗(勝率.492)。ア・リーグ西地区の4位とワイルドカード・レースの7位に位置する。ポストシーズンに進出するのは、地区優勝のチームとワイルドカードの1位~3位だ。

 エンジェルスは、地区首位のテキサス・レンジャーズに12.5ゲーム差をつけられている。ワイルドカード・レースの3位にいる、トロント・ブルージェイズとの差は7ゲームだ。

 エンジェルスのレギュラーシーズンは、あと42試合。ここから2勝1敗のペース、28勝14敗(勝率.667)だと、シーズン全体では87勝75敗(勝率.537)となる。59勝+28勝=87勝、61敗+14敗=75敗だ。

 ワイルドカード・レースのトップ2にいるタンパベイ・レイズとヒューストン・アストロズは、残る試合に負け越しても、88勝に到達する。レイズは16勝25敗(勝率.390)で88勝74敗(勝率.543)、アストロズは20勝22敗(勝率.476)で88勝74敗(勝率.543)。3位のブルージェイズは、22勝20敗(勝率.524)で88勝74敗(勝率.543)だ。

 ここから、ブルージェイズが21勝21敗(勝率.500)、エンジェルスは28勝14敗(勝率.667)で、ともに87勝7475敗(勝率.537)となり、この2チームがワイルドカードの3位に並んでも、ポストシーズンへ進むのはブルージェイズだ。

 今シーズン、レイズとエンジェルスはまだ顔を合わせておらず、ここから6試合を行うが、アストロズとブルージェイズは、エンジェルスとの試合をすべて終え、それぞれ、9勝4敗と4勝2敗と勝ち越している。

 エンジェルスが残る42試合で28勝14敗(勝率.667)を記録し、他のチームはいずれも勝率.500ちょうど――残り試合が奇数のチームは1試合の負け越し――の場合は、以下のようになる。上の3チームは、現時点のア・リーグ各地区1位。ワイルドカード・レースにおいて、エンジェルスより下の5チームは、記載していない。

筆者作成
筆者作成

 ここから2勝1敗のペースでも、エンジェルスは、ポストシーズンにはたどり着けない可能性が高い。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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