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【年度内五冠ロード】藤井聡太三冠(19)10月4日、王将リーグ2戦目で広瀬章人八段(34)と対戦

松本博文将棋ライター

 10月4日。東京・将棋会館において第71期ALSOK杯王将戦・挑戦者決定リーグ▲藤井聡太三冠(19歳)-△広瀬章人八段(34歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 今期リーグ開幕戦。広瀬八段は豊島将之竜王に勝ちました。

 藤井三冠は糸谷哲郎八段に勝ちました。

 本局は1勝0敗同士の対戦。勝った方が王将位挑戦に大きく近づくことは言うまでもありません。

 両者は本リーグで過去に2回対戦しています。一昨年2019年は、勝った方が挑戦権獲得という最終戦で、劇的な最終盤を制した広瀬竜王(当時)が勝っています。

 昨年2020年は藤井二冠(当時)が勝ちました。

 昨年のリーグは両者ともに3勝3敗。順位1枚の差で広瀬八段が残留、藤井二冠が陥落となりました。

 両者の過去の対戦成績は藤井4勝、広瀬1勝です。

 両者は非公式戦のABEMAトーナメントでも戦っています。

 昨年第3回大会では広瀬八段が2連勝しています。

 今年第4回大会では藤井三冠が1勝しました。

 今年度公式戦の成績は、藤井三冠は30勝6敗(勝率0.833)です。

 王将戦リーグと並行して、これから竜王戦七番勝負が開幕。10月8日・9日に第1局がおこなわれます。

 藤井三冠は竜王位を獲得すれば史上最年少四冠。さらに王将位に挑戦し獲得すれば、史上最年少五冠となります。

 広瀬八段の今年度成績は9勝8敗(勝率0.523)です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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