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【京都市】右京区 「鳥獣戯画」や「日本最古之茶園」がある世界遺産の栂尾山『高山寺』は高雄三尾の一つ♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都市右京区栂尾(とがのお)の山中に、お茶と関わりの深い古刹(こさつ)の寺があります。

『高津商会』の小道具たちがいつもお世話になっている映画やドラマの撮影ロケ地としてもよく知られる周山街道沿いに「高山寺」はあります。

高雄三尾と言われる寺には、高雄(尾)山の神護寺、槙尾山の西明寺、栂尾山の高山寺の3つの山に「尾」があることから、「三尾」とも呼ばれています。

(三尾は、高雄(たかお)・槇尾(まきのお)・栂尾(とがのお)の三つの地区の総称)

『高津商会』にとって『神護寺』さんは、とってもご縁が深いところで、私も大好きなお寺さんでもあります。

そして、「西明寺」さんには大好きな聖天さまもお祀りされています。

秋は、紅葉で人がたくさん歩いている高雄ですが、この新緑が美しい今がおすすめ!

今では日本だけでなく、海外からのお客さんも多く、近くの旅館「もみじ屋」さんのお話では、宿泊客のほとんどが海外からの方だと聞きました!

世界遺産「高山寺」は、774年の創建された由緒ある真言宗の古刹です。

御本尊は鎌倉時代の釈迦如来。

1206年に明恵上人が後鳥羽上皇よりその寺域を賜り、名を高山寺として再興しました。

後鳥羽上皇から「日出先照高山之寺」の勅願を得たことでも知られます。

高山寺(こうさんじ)』は「日本茶発祥之地」ともいわれ日本最古の茶園があることでも知られています。

栄西禅師が中国から持ち帰った茶種を開祖・明恵上人が植えたという日本最古の茶園が「日本茶発祥之地」とされています。

石水院(国宝)は、明恵上人の住居跡と伝えられています。

こけら葺の簡素なたたずまいで、鎌倉時代の住宅建築を見ることができます。

緑がいっぱいの中、新緑の空気をいっぱい吸い込んで気持ちのいいハイキングコースにもなってます。

国宝「石水院」は門をくぐったところから凛とした空気を感じさせてくれます。

「石水院」は明恵上人時代の唯一の遺構とされています。

「石水院」にある「廂の間(ひさしのま)」には、中心に小さな善財童子像(ぜんざいどうじぞう)が置かれておりとっても神秘的な雰囲気を醸し出しています。

「高山寺」は草建以来、学問寺として皇室の方から武士、僧侶まで庇護をうけていたと伝わります。

「高山寺」を代表的する宝物が、日本最古の漫画と言われる、紙本墨画の絵巻物「鳥獣人物戯画」です。

甲・乙・丙・丁の全4巻からなり、各巻で内容が異なるのが特徴。

鳥獣戯画を所蔵することと並んで、日本最古といわれる茶園があることでも知られる世界遺産「高山寺」。

ぜひ、この新緑の美しい季節に訪れてみてください♪

栂尾山「高山寺」
住所;〒616-8295 京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
TEL;075-861-4204

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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