台風6号はUターンし、本州へ近づく計算も多数
台風6号は週末にかけてUターンする予想
大型で非常に強い台風6号は、けさ2日(水)にかけて沖縄本島の南端に最も接近し、引き続き、西北西に進んでいます。那覇では明け方に最大瞬間風速52.5メートルの猛烈な風を観測し、今も暴風が吹き荒れている状態です。
さらに沖縄本島では24時間に200ミリ以上の大雨となっている所も多く、土砂災害警戒情報が発表され、河川の増水や氾濫の危険度が増している所もあり、長丁場の大荒れに厳重な警戒が必要です。(気象庁キキクル、気象庁気象情報)
台風6号は、今後もしばらく東シナ海を西寄りに進みますが、4日(金)頃には一転、Uターンするように東寄りに進路を変える見込みです。予報円の真ん中を進むと、週明け7日(月)には奄美大島の名瀬に近づく予想で、南側を進むと再び沖縄本島へ近づく可能性がある一方、北側を進むと九州へ近づく可能性もある予想です。
そして気象庁の予報円の外側を予想する諸外国の計算も多くなっています。台風の中心が予報円の中に入る確率は70%で、つまり30%は予報円から外れる可能性もあるということで、今後も常に最新の予報円をチェックしていただきたいと思います。
ECMWFの予想では本州南岸を東進へ
参考までにECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の最新の計算は上図の通りです。気象庁の予報円よりも東進がかなり早く、6日(日)午前9時にはもう九州の南海上に達し、その後、本州の南海上を東進し、8日(火)から9日(水)にかけて、関東付近を通過する予想です。
気象庁の予報円のように週明けにかけて、東シナ海を時速10キロ未満のゆっくりとした速度で東進する計算も多い一方、諸外国の計算によってはこのような計算がメインとなっている所もあり、引き続き、Uターンした後の進路はかなり不確実な状況です。