ちょっと嬉しいカフェインレス「夜空の星」黒豆香るぷるぷるの葛餅は大角玉屋さんの夏の味
夏。暑い日にはあっさりさっぱりとしたものが食べたくなりますか?それとも、がっつりこってりとしたものが食べたくなりますか?
私はついついこんにゃく麺や刺身こんにゃく、ところてんといったものに手が伸びてしまいがちです。(無性に辛い物や揚げ物が恋しくなる時もありますが。)
そんな私が先日出会ったのが、苺大福の元祖ともよばれる「大角玉屋」さんのとある和菓子。ありそうでなかった組み合わせと、シンプルながらも手の込んだ佇まいと味わいにこの夏は何度かリピートしたいと思った程。
今回は、大角玉屋さんの「夜空の星」をご紹介。
青々とした笹の葉に丁寧に梱包されたその佇まいは、端午の節句に食べられる粽のようでもあります。異なる点は、夜空の星は艶やかで湿り気があるというところでしょうか。
中に包まれていたのは、黒豆茶のくず餅!くず餅といいますと、ほんのり乳白色のものや抹茶、黒糖を溶かし込んだものにきなこや黒蜜をかけていただく印象が強いかもしれませんが、こちらは茶色は茶色でもノンカフェインの焙煎黒豆茶のくず餅。ほんのり甘味がついたくず餅の香ばしさは、懐かしさやほっと安らぐような落ち着いた風味ではあるものの、こうしたお菓子にしていただく機会は滅多にないのでむしろ新鮮。
とはいえ、黒豆の正式名は黒大豆。いわゆるきな粉の味わいであることには変わりないので、親和性にも納得です。そこに加わる笹の葉の香りも誇張されすぎているわけではなく、あくまでそっと寄り添うような柔らかな涼香。
ところで、夜空の星というネーミングはどこから…?と思ったのですが、なるほど。少し向きを変えてみて納得です。くず餅の中には金箔が揺蕩い、角度によって慎ましやかな瞬きを放つ様は確かに夜空の星。漆黒ではなくまだかすかにオレンジ色を帯びた夜空は、日の長い夏ならではかもしれませんね。ちなみにこちらの御菓子、1本約60キロカロリー程という低カロリーの和菓子ですので、夜のおやつタイムにもおすすめです。
黒豆茶はカフェインレス、そしてむくみ解消にも作用があるといわれています。子供から大人まで安心して召し上がることのできる夏ならではの和菓子を、ぜひ家族団欒のひとときに加えてみてはいかがでしょうか。