鐘の岬活魚センターのイベント取材を終えて立ち寄ったのは、カフェ「PAYANPAYAN（パヤンパヤン）」です。
鐘崎漁港に向かうバスの車窓から見た、そのたたずまいが気になって歩いて行ってみました。
入り口に「Surprise＆Happiness」と書かれたプレートがあり、ワクワクしながら入店します。
そこは期待どおり、まるで絵本の中に迷い込んだような素敵なカフェでした。

◇カフェ「PAYANPAYAN」の店舗外観

イベント会場に向かうバスの中から見たこの建物に興味をひかれ、帰りに寄ってみようと考えました。

取材を終えたのち、鐘の岬活魚センターから海にそって歩き、上八（こうじょう）のロータリーまできたところで、県道502号線をまっすぐ進みます。
20数分歩いてようやくたどりつき、入り口に「OPEN」をみたときはホッとしました。

「Surprise＆Happiness」のプレートが目にはいり、なにか楽しいことがありそうな予感がします。

エントランスには店内を想像させるようなディスプレイがみられます。

「PAYANPAYAN」というかわいらしい響きの店名がかかれたドアを、そっと開けて店内にはいりました。

◇「PAYANPAYAN」の店内

一歩足をふみ入れるとそこには、どくとくの世界観のある風景があります。

正面にはカウンター席があり、中ではスタッフがスタンバイしていました。

店内は木のテーブルやいすが並んでいて、なにかなつかしさを覚えます。

天井からつるされた沢山のスワッグが、メルヘンの世界を演出しているようです。

センスのある装飾に目を奪われていました。

◇テーブルをセレクトする

取材を申しこむと、幸い来店客がとぎれたところだったこともあり、こころよく承諾してもらえました。
そこで「H」の札がたてられた明るいテーブルをえらび、すわります。
するとテーブルは入り口でセレクトして、ブック型ケースのカギを持って席につく仕組みになっていると教えられました。
さっそく体験するサプライズにワクワク感がとまりません。

ドアを開けたとこに座席表があります。

希望の席がきまれば、同じアルファベットのついたカギをえらんで席につきます。

テーブルにおかれたブック型ケースのカギをあけて、中からメニュー表とメモ用紙を取り出します。
開いたケースのふたのうら側に、なにやらポエムのようなものが書かれていました。

絵本にかかれた文を読むようで、なぜかほっこりとした気持ちになります。

入り口近くにウォーターサーバーがあるので、セルフで水をとりに行くのですが、持ち上げたカップから鈴の音が聞こえるのです。
カップの底に仕込まれた鈴がなるしくみになっていて、サプライズが続きます。

◇本の中のメニュー

本の中のメニュー表をとりだして、オーダーを決めます。

ビールではないのに、みためはビールのようなPAYAN　BEER？どんな味がするのでしょう。
夏限定メニューの夏のおろしPIZZA？大根おろしをのせて食べるようです。

◇本日のオーダー

期間限定！「夏のおろしPIZZA／1,450円（すべて税込み）」＆「PAYAN　BEER／700円」をセット（合計金額－100円）でオーダーすることにしました。
オーダーがきまればメモ用紙に自分で記入し、自転車のベルをならしてスタッフに渡します。
どこまでもおもしろい仕掛けになっていて、来店客をたのしませます。

PAYAN　BEER

ビールといってもノンアルコールのオリジナルソフトドリンクです。
ピリッと辛めのジンジャーエールにパッションフルーツの果汁がプラスされて、ほんのりハーブのような味わいが感じられる飲み物です。

ビールの泡にみたてたホイップクリームが甘くて、クリームソーダをのんでいるようでした。

夏のおろしPIZZA（期間限定）

トッピングのいろどりが美しいピザです。
＊パプリカ（赤＆黄）
＊水菜
＊ミョウガ
＊大葉
＊のり
＊ゴマ
＊エビ
美しいだけでなく、使われている食材はどれも体に良いものばかりでヘルシーピザといっていいでしょう。

生地はクリスピータイプでサクサクとした歯ごたえがあり、うま味が凝縮されています。
そえられた大根おろしをのせると、とてもマッチしておいしくいただけました。
ふだん、あまりピザは食べませんが、これは絶品です。
運ばれてきたときは、食べきるかどうか心配でしたが、あっさりと完食してしまいました。

◇食事を終えて

このカフェには人見知りでやさしいライオン店長がいて、来る人をサプライズでしあわせな気持ちにするという物語が設定されています。
これはオーナーの帯谷　朱希（おびたに　あき）さんが「なんでもない日おめでとう！」という言葉を大切に、来店客すべてにサプライズとハピネスを感じてもらえるカフェにしたいという思いからだといいます。
どんなことがあっても、ポジティブに明るく毎日を大切にすごしたいと語る帯谷さん。
出身地である宮崎県では「ボーッとしている」様子を『ぱやんぱやんする』というらしく、この店に来たらボーッとしてのんびり過ごしてほしいということから、店名にされたのでしょうね。

まるで絵本の中にいるようなカフェで、ヘルシーでおいしいピザをいただきました。
時々出勤してくるというライオン店長に会うことはできませんでしたが（Instagramにはたくさん登場しています）それでも、じゅうぶんに思いは伝わりました。
もし「ボーッとすごしたい」と感じたらカフェ『パヤンパヤン』にいってみられてはいかがでしょう。