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自律神経失調症に共通する症状と「冷え」、自律神経を整えてくれる食べ物について解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

日常のちょっとしたことが原因で、自律神経のバランスは乱れてしまいがちで、自分で予防することが難しい場合も多いのですが、ストレスに効果的な方法や日常のケアなど、自分なりにバランスを保つ方法をいくつか持ち合わせておくことが望まれます。

そこで今回は、自律神経と「冷え」、自律神経が整いやすい食べ物、自律神経が働きやすい体について解説したいと思います。

不快な症状が一度にたくさん表れることも…

自律神経失調症を患うと、倦怠感、めまい、不眠、食欲不振などの全身症状が表れやすくなります。

また、肩こり、頭痛、耳鳴り、便秘などの部分症状や不安感、イライラ、憂うつなど心の症状も表れることがよくあり、これらの症状が一度に重なることが多いようです。

症状の表れ方としては、体のあちこちに症状が重なり合って突然表れては、消えたりもし、継続的に繰り返されます。

症状は多種多様で個人差が大きく、表れ方も人によって異なることが多いようです。

また、医療機関を受診しても特に病的な異常が見つからないこともあり、「不定愁訴」として経過観察になることもあります。

原因は分からないけれど、以下のような症状に悩まされている場合は、自律神経失調症の可能性があるかもしれません。

・いつも体がだるい
・疲れやすい
・不安で仕方がない
・よく眠れない
・頭痛や肩こりに悩まされている
・いつも体の冷えを感じる

過剰なダイエットは自律神経が乱れ「冷え」につながる

「冷え」は、思春期以降の女性の約半数が抱える悩みだと言われています。

冷えの感じ方は個人差がありますが、たんなる寒がりとは違って、手足や腰など体の一部が冷たく感じる状態です。

特に思春期や更年期には、女性ホルモンのバランスが乱れ、その影響によって自律神経のバランスが乱れがちです。

また、過剰なダイエットをすることで、体に負担がかかり自律神経のバランスが乱れた結果、冷えを招いてしまうこともあります。

ダイエットが必要だと感じた場合は、すぐに痩せようと思ったり、極端に体に負担をかけたりせず、ほどよいペースで取り組むようにしましょう。

自律神経が働きやすい体とは?

自律神経のバランスは、ライフスタイルに強く影響されています。

自律神経は乱れた生活を嫌うため、一定の体内リズムに従って生活を送ることが求められます。

自律神経が活動しやすい体になるためには、次の3つがポイントと言えるでしょう。

・十分な睡眠時間を取る
・食事時間を一定にする
・適度に休養して気分転換を図る

3つを心がけていれば、生活リズムを取り戻すことができるでしょう。

自律神経を整える食べ物とは?

忙しいからといって、食事を抜いたり、頻繁に外食をしたりなどしていないでしょうか?

そのような生活を送っていると、健康状態が悪化する原因になり、自律神経も乱れてしまうことになるかもしれません。

では、自律神経のバランスを整えるために、摂取した方が良い食べ物とはどのようなものがあるのでしょうか?

・タンパク質

疲れている時や生活が乱れている時は、体はエネルギーを補給するために良質のタンパク質を必要とします。

タンパク質には脳を活性化し、神経の働きをよくして、精神的に安定させる役割があります。

タンパク質は牛肉、豚肉、鶏肉、イカ、マグロ、カツオ、大豆、卵、乳製品に多く含まれています。

一日に必要な摂取量は女性では60グラム、男性では70グラムほどだとされています。

不足すると脳の働きが低下し、貧血、スタミナ不足などの症状が出ます。

・ビタミンB・C

不規則な食事習慣を送っていると、ビタミン不足を起こしてしまい、疲れが取れない、風邪を引きやすいなどの状態に陥りやすくなります。

そうならないためには、ビタミンBが豊富な肉類やレバー、青魚、卵などを積極的に摂取し、疲労回復を図りましょう。

また、果物や野菜に多く含まれているビタミンCは、免疫力を高め、ストレスへの抵抗力をつけてくれることが期待できます。

・カルシウム

カルシウム不足になると、イライラしたり怒りっぽくなったりすると言われています。

なぜなら、カルシウムには骨密度を高める働きがあると同時に、脳細胞の興奮を鎮め、神経の緊張を和らげる役割があるからです。

カルシウムを多く含む食品は、小魚、乳製品、海藻などがあります。

・鉄

鉄は健康を維持する上で重要なミネラルであり、貧血予防、免疫力を高める、疲労防止の役割があります。

特に女性は鉄が不足することがありますので、積極的に取り入れましょう。

多く含まれる食品としては、レバー、カツオ、納豆、ほうれん草などです。

ただし、一緒に摂取するものにより、吸収率が左右されるものがあるため、注意が必要です。

相性が良いものとしては、ビタミンC、悪いものはタンニン、食物繊維です。

まとめ

自律神経失調症を予防するためには、日ごろから自分に合ったケアが必要です。

また、自律神経失調症を患うと、自力で元の状態に回復することが難しい場合も多いため、何らかの症状に気づいたら、すぐに医療機関を受診し相談するようにしましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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