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「代替」は「だいがえ」?「だいたい」?ビジネスシーンで読み方を間違えやすい言葉3選

おやさいなおライター┃正しい日本語レッスン

こんにちは!本日の日本語レッスンのお時間です。

突然ですが、ここで漢字クイズ!ビジネスシーンで読み方を間違えやすい3つの熟語、あなたは正しく読めますか?

漢字クイズ①「代替」

「代わり」という意味で、「代替案を考えよう」「代替品への切り替えを検討」など、会議でもよく使いますよね。こちらの読み方の正解は・・・

「だいたい」です!

「だいがえ」と間違えやすいので気を付けましょう。たしかに、「だいがえ」も広く一般に浸透しており職場によっては許容される場合もあるようです。しかし、Googleの検索窓に「代替 だいがえ」と入れるとサジェストに「気持ち悪い」と出てきます(※2024年6月現在)。

このことからも、「だいがえ」という読み方に違和感を抱いてしまう人がいることが分かるでしょう。今まで間違えて覚えていた人は、今日から正しく読むよう気を付けてみては?

<参考>

代替(だいたい) とは? 意味・読み方・使い方

漢字クイズ②「貼付」

次は、「貼る」という意味の熟語。「履歴書(写真貼付)を持参」「ここに証明写真を貼付してください」といった記載を見たことがある人も多いのでは?こちらの読み方の正解は・・・

「ちょうふ」です!

とはいえ、「てんぷ」と誤読する人が増えたことから、近年は「てんぷ」と読んでもOKとされています。ただし、あくまで「てんぷ」は慣用読みであることや「添付(てんぷ)」と勘違いされやすいことから、「ちょうふ」と読むのが無難ですよ。

<参考>

貼付(ちょうふ) とは? 意味・読み方・使い方

貼付(てんぷ) とは? 意味・読み方・使い方

「貼付」の正しい読み方は? 意味や類義語、添付との違いを紹介

漢字クイズ③「早急」

最後はこちら。「急ぎ」「至急」という意味で、「早急に対応しなければならない」など、会議などでよく使われますよね。こちらの読み方の正解は・・・

「さっきゅう」です!

今まで「そうきゅう」と読んでいた、という人も多いのではないでしょうか。たしかに、goo辞書で「そうきゅう」と調べると、「『さっきゅう(早急)』に同じ。」と出てきます。つまり、本来の読み方ではないが「そうきゅう」と読んでもOKとされており、辞書にも併記されているのです。しかしながら、こちらも②と似たパターンで「さっきゅう」と読む方がベターなので、覚えておきましょう。

<参考>

早急(さっきゅう) とは? 意味・読み方・使い方

早急(そうきゅう) とは? 意味・読み方・使い方

早急の意味は「非常に急ぐ」こと!読み方やシーン別の使い方を紹介

おやさいの余談メモ~意外と歴史が古い「そうきゅう」読み~

NHK放送文化研究所の「日本語のゆれに関する調査」(2021年)についての報告によると、「早急」を「そうきゅう」と読むのは、実はかなり昔から使われている言い方なのだとか。

(略)一般には「サッキューが正しくソーキューは誤り」とされることもあるが,実はソーキューもかなり昔から使われている言い方なのである。『日本国語大辞典(第2版)』では,「さっきゅう」の項の例として江戸期のものを,「そうきゅう」の項の例としては明治初期のものを掲げている(略)
引用:“この報告は,多くの方々が読んでいただきたいです”〜2021年「日本語のゆれに関する調査」から(1)〜

また同調査では、「早急」について「『ソーキュー』と言う(『サッキュー』とは言わない)」という人が最も多かったことが報告されています。「『サッキュー』と言う(『ソーキュー』とは言わない)」人や「どちらかといえば『サッキュー』と言うことのほうが多い」人を抑え、すべての年代において過半数を占めていたようです。

読み方がわからないときは、調べる癖をつけよう

今日紹介したもの以外にも、意外と正しい読み方を知らない言葉もあるかもしれません。そんなときはそのままにせず、ぜひ一度正しい読み方を調べてみてくださいね。思わぬ発見があったり、自信をもって人と会話できるようになったりと、良いことがあるかもしれませんよ♪

あなたの日本語力を上げるために、この記事が少しでも役立てば幸いです。

ライター┃正しい日本語レッスン

国語・日本語好きのWebライター┃保有資格:校正士、中学校・高等学校教諭一種免許状(国語)┃元編集者┃明日から使える正しい日本語の知識をわかりやすく発信中┃ビジネス敬語や日本語の「あれ、なんだっけ?」「これ、どうしたらいいの?」を1つでも多く解決できるよう、活動していきます┃趣味:イラスト、語彙力アップ

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