桜庭和志プロデュースのグラップリング大会『QUINTET』が格闘技のメッカ、ラスベガスに進出
『グレイシー・ハンター』の異名を持ち、2000年代には日本での総合格闘技ブームを牽引した桜庭和志。その名声は日本だけでなく、アメリカでも高く、昨年7月には日本人選手として初となる世界最大の総合格闘技団体UFCの殿堂入りも果たした。
総合格闘技は3年近く戦っていないが、今年4月にはプロデューサー兼選手として、グラップリング大会の『QUINTET』を開催。1チーム5選手による勝ち抜き戦を行うQUINTETは、チーム5選手の総体重が430キロ以内と決められているだけなので、ヘビー級と軽量級の選手が戦うこともある。4チームが参加して、1回戦を勝ち抜いた2チームが決勝で激突する。
今年4月に両国国技館で行われた旗揚げ戦には、桜庭の他にも、北京五輪柔道金メダリストの石井慧、元UFCヘビー級王者のジョシュ・バーネット、ロシアのサンボ軍団などが参戦。7月には第2回大会が大田区総合体育館で行われた。
第3回大会は10月5日(日本時間6日)にアメリカのネバダ州ラスベガスで開催される。
第1回大会同様に、桜庭率いる「チーム・サクラバ」にはバーネットが加入。数々の柔術大会で優勝経験を持つマルコスとロベルトのソウザ兄弟の「チーム・サクラバ」入りも発表された。
第1回大会を制した「チーム・ポラリス」、第2回大会で優勝した「10TH・プラネット」もラスベガスに乗り込んでくるが、今回の目玉はUFCの軽量級スーパースターであり、桜庭と同じく昨年7月にUFCの殿堂入りしたユライア・フェイバーがチームを結成して、桜庭に挑戦状を叩きつけたことだ。
アメリカにグラップリングで殴り込む桜庭と戦うために、2年ぶりに戦いの舞台に帰ってくるユライアは、「チームを結成してこのイベントに参加できることでとてもエキサイトしているし、試合を待ちきれない。コンバットスポーツは、相手と知性と体力の限界をかけて戦う『人間チェス』。QUINTETはコンバットスポーツをこれまで以上の高いレベルに引き上げる舞台だ」と興奮気味にコメントした。
今大会はUFCがサポートして、UFCファイトパスを通して試合が放送される。