ペットロスで毎日がつらい…愛犬を看取った私が苦しみを乗り越えるために行った3つのこと
大切な家族である愛犬や愛猫が旅立って、いわゆる「ペットロス」に陥る飼い主さんは珍しくありません。かくいう筆者も6年ほど前に愛犬を亡くし、ペットロスに悩まされた1人です。今回は、私がペットロスの苦しみを乗り越えるために行ったことを3つご紹介します。
ペットロスを乗り越えるため行ったこと1:泣くことを我慢しない
大切な家族を亡くして涙が溢れるのは当然のことです。一方で「周りに心配をかけてはいけない」と泣くのを我慢する人も多いかと思います。筆者も愛犬が亡くなった当時は子どもたちがまだ1歳と4歳で、必死に泣くのを我慢していた時期がありました。
ですが、ここで泣くのを我慢してつらい気持ちを吐き出さずにいると、かえって苦しみは募っていくばかりです。ペットロス自体は病気ではありませんが、重症化すると精神疾患につながる恐れもあるため、思い切り泣くことはとても大切と言えます。
愛するペットを想って泣くことは悪いことではありません。悲しむ時間を大切にして、泣きたい時にはきちんと泣きましょう。
ペットロスを乗り越えるため行ったこと2:ペットロスについて正しく知る
ペットロスは「ペットロス症候群」と呼ばれることもあるため、病気と勘違いする方も多くいます。一方、ペットロスはペットを亡くした飼い主の身体的・精神的な不調を指す言葉であって、決して病気ではありません。
それを知らないままいると「今の自分は通常ではない」「早く治さなくてはいけない」と焦ってしまい、さらに自分を苦しめることになります。
筆者は自分がペットロスに陥った際、「ペットロスを乗り越えるにはどうしたら良いのか」という思いから、メンタルケアやペットロスについて資格勉強を始めました。今でこそペットロスカウンセラーという仕事につながっていますが、当時はここで得た知識を仕事にしようなんて全く思っておらず、ただ自分がペットロスのつらさを乗り越えるために始めた勉強だったのです。
ですが、ペットロスについて正しく知ることで、自分の精神状態についてやペットロスを乗り越えるまでのプロセスをきちんと理解できました。そのため、焦ることがなくなり「いつかきちんとこのペットロスを受容できる日が来る」と思うようになって行ったのです。
私は講座を受講し勉強を進めましたが、みなさんが今そうしているように、ネットでコラム記事などを読むだけでも知識は深められると思います。ペットロスについて正しく知り、今の自分の状態を「自然なこと」と受け入れましょう。
ペットロスを乗り越えるため行ったこと3:「乗り越えよう」と思うのをやめた
ペットロスの苦しみを乗り越えるために行ったことで重要だったものの1つが、「乗り越えよう」と思うのをやめたことです。
矛盾に感じてしまうかもしれませんが、私はこのスタンスのおかげでペットロスが長期化せずに済んだと思っています。
というのも、「早くこのつらさから抜け出したい」「早くペットロスを乗り越えよう」と考えていると、つい心は焦りがちになります。私自身もペットロスの勉強を進めるうちに気づいたことですが、ペットロスを乗り越える上で大切なのは“今の自分の本当の気持ちを理解し、受け入れること”です。ペットロスに陥るのは愛犬や愛猫を心から愛していたからこそ。そんな大切な存在と離れたことを悲しむ自分を、もっと大切にしてあげても良いのでは…と感じたのです。
そのため私は、「ペットロスを乗り越えよう」と思うのをやめて「一生ペットロスでいい!それくらい愛犬は私にとってかけがえのない存在なのだ」と考え方を変えました。その結果、気持ちは段々ラクになっていき、結果的にペットロスを受容することができたのです。
悲しみ方がそうであるように、ペットロスの乗り越え方も人それぞれです。何が正しくて何が間違い…なんてこともありません。今回ご紹介したものはあくまでも私のケースであって、みなさんに必ず当てはまることではないと思います。
この記事の内容は参考程度にして、みなさんはみなさんのペットロスの乗り越え方を見つけてくださいね。きっとみなさんの愛犬や愛猫も「ゆっくりでいいよ」と言ってくれているはずです。
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