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あの時4人の子どもにチャレンジさせてよかったと思うことは、実は「片づけ」の練習にもなっていた

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

18歳、16歳、14歳、12歳の4人の子どもを育てていると、それぞれの修学旅行や部活の遠征などがあります。私は4人の子どもたちに幼稚園ぐらいから1泊2日の度の準備をさせてきたので今ではすべて子どもたちが自分で問題なく行っています。

幼いころから自分でさせてきた旅の準備

旅の準備は子どもが自分でやってくれると私も助かるからと思いさせていたのですが、私が片づけの仕事を続ける中でそれはのちにとても意味があることだと気づきました。

旅の準備は

・何泊するかな?
・天気はどうかな?
・何をするかな?
・どこに行くかな?

このように行き先の天気や行動を考え、必要な服の枚数を決めたり、ふさわしい服を考えることです。

この少し先の未来をイメージして、必要なモノを選びそれをバッグに取り出しやすくまとめて収めるという旅の準備は、今、そしてこれからの必要なモノを選び、使う時のことを考えてしまう「片づけ」とよく似ていると気付いたのです。

おでかけ準備は片づけの超縮小版!

片づけというと、散らかったモノを元に戻したり、部屋をキレイにすることと思う人も多いと思いますが、自分に必要なモノや大切なモノを知ることも大事です。(捨てるのが苦手な人は特に)

必要のないモノ、どうでもいいモノを収納するのは無駄なことです。

しかしこれからの生活に必要なモノは何だろう?コレは必要かな?と何か月や数年先のことを想像するのはなかなか難しいですが、でも1,2日くらいの先のことであればどうでしょう。

子どもだって想像しやすいのではないでしょうか。

「必要なモノを選び、選んだモノで過ごしてみる」という旅は、一生続けないといけない片づけの超縮小版で、子どものうちに何度も体験させたいことなのです。

旅の準備を子どもに教えるコツ

まだ旅の準備に慣れていない子には、事前に主に次の3つの情報を伝えておきます。

★何回寝るか? →パジャマや下着の量が決まる
★気候はどうか?→暖かい服装が必要かなどが決まる
★行き先で何をするか?→どんな靴や服がいるか(夏なら水着がいるかなどが決まる)

このような情報から、子どもたちはおでかけ中の天気やすることを想像し必要なモノを選んでもらいます。

修学旅行の準備
修学旅行の準備

人生の本番での片づけはなかなか難しいものですが、おでかけならちょっとした失敗も一つの経験になります。

我が子もパンツを持っていくのを忘れたとか、靴下が片方しかなかった、もっと厚手の服にすればよかったと気付いたことなどが何度もあります。

だけど自分が選んで準備したモノで過ごしてから気づく体験はとても大切です。

18歳、16歳、14歳、12歳になった4人の我が子は相変わらず後片付けは嫌いですが、自分が好きなモノや必要なモノがよくわかっていて、もう必要じゃなくなったモノは躊躇せず手放すこともでき、自分のモノの管理ができるようになっています。

人生は自分の暮らしに必要なモノを選ぶことの繰り返し。

帰省や旅行の準備などはその練習の一つなのです。

私は子どもが幼かったあの時、旅の準備は「私ががやったほうが早い」と言う気持ちをグッと我慢して正解だったと今しみじみ思っています。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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