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もっとも孤独に強いのは、おじいさんタイプ(エニアグラムでいうところのタイプ5)です。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「もっとも孤独に強いのは、おじいさんタイプ(エニアグラムでいうところのタイプ5)です」というテーマでお話ししたいと思います。

私は、生まれつき性格をずっと研究している心理カウンセラーです。

性格のタイプ別のお話は、途切れ途切れではありますが、続けてお話ししています。今日はいよいよおじいさんタイプ(エニアグラムでいうところのタイプ5)の登場です。

おじいさんタイプは、世の中に、ほんの少ししかいません。100人に1人、いるかいないか? ってな感じです。私も、生のおじいさんタイプに会う機会は、非常に少ないです。会うと、素直に感動します。

さて、おじいさんタイプは、もっとも人気のあるタイプと言えるでしょう。人気があるとは、人から好かれやすいという意味ではなく、「僕はおじいさんタイプ」「私もおじいさんタイプ」と、皆が自分のことをおじいさんタイプだと思い込みやすい、そんな魅力ある性格なのです。

おじいさんタイプは、知的で落ち着いていて洞察力がありますからね。人から憧れられても、不思議じゃない存在です。

おじいさんタイプは、そうそうたくさんはいません。
そしておじいさんタイプは、人間とか心理にはあまり興味がないので、キャラ診断アドバイザー養成講座にも参加してくれないことが多い、というのが実情です。

おじいさんはタイプは、ものごとを適確に見るのが得意と言われています。いつも書斎の中で、何か調べものをしているイメージです。おじいさんタイプは、クールで理知的で冷静であると言われています。

おじいさんタイプは、生まれつきおじいさんタイプですから、子どもの頃からずっと子どもっぽくありません。はしゃいだりおどけたり甘えたりしないのです。同級生の子どもたちとも遊ぶことが少なく、親からは、「この子、大丈夫かしら?」と思われることが多いです。

私は、講座で本物のおじいさんタイプの女性に会ったことがあるのですが、その人いわく、「子どもの頃は、大変に生き辛かった」そうです。どうして大人たちが、自分に向かって、赤ちゃん言葉を使うのか、理解に苦しみ、同級生がとても幼稚に見え、学校にあがれば、学校の先生方が理不尽で感情的な人にしか見えず、「自分はどこかおかしいのではないか?」と苦悩し続けたそうです。
幸い、両親が自分のことを理解してくれていて、小さな頃から、自分専用の子ども部屋を与えてくれて、子ども扱いをしなかったのが、そして本をたくさん与えくれたのが、何よりの救いだったそうです。

そのおじいさんタイプの女性は、大人になってから初めて、実年齢が精神年齢に追いついた気がして、心底ホッとしたそうです。新入社員の頃は、新人らしくないとか生意気だとか言われていたそうですが、数年たったら、それもなくなり、どんどん生きやすくなっていったそうです。

このあたりは、大変に興味深い話で、非常に面白いと思います。私なんかは、子どもタイプなので、子ども時代が本当の自分であり、大人になってからは、自分が嘘の自分のように感じて仕方がないです。

私(竹内成彦)は、結婚した時、自分に違和感を覚えたし、父親になった時にも、祖父になった時にも、大変な違和感を覚えました。私は今、60を超えたおっさんですが、40ぐらいのしっかりした大人を見ると、自分より年上の人のような気がしてならないです。

おじいさんタイプは、孤独に非常に強いです。
ずっと1人でもヘッチャラです。それはきっと、ほんの少し、人や書物や自然と触れ合っただけで、自分の中の所属欲求や群居欲が満たされるからだと思います。

今、おじいさんタイプは、孤独に強いと言ったのですが、もっと言うと、おじいさんタイプは、孤独という概念すらないことが多いです。
世の中には、「私は孤独に強い!」なんてことを言う人がいらっしゃいますが、その言葉は、甚だ疑わしいです。何故なら、本当に孤独に強い人は、自分のことを孤独とも思わず、よって「孤独に強い」だなんてことは思いもしないからです。

おじいさんタイプは、知的好奇心が強いです。
調べものをすることが大好きで、世界の事象を、うんと知りたがります。そして、ここがまた、おじいさんタイプの特徴ですが、おじいさんタイプは、自分の知識を人にひけらかしたりはしません。訊けば教えてくれますが、尋ねなければ教えてくれない、それがおじいさんタイプの特徴です。

おじいさんタイプは、インプットすることばかりに興味があり、アウトプットすることには、あまり興味を示しません。このあたりは、頼んでもないのに、知識をひけらかしてくる、お母さんタイプとは大違いです。

おじいさんタイプでも人を好きになったりします。結婚したりもします。でもおじいさんタイプは、甘えたり甘えられたりすることが苦手です。ひとりの時間を大切にします。一緒の時間や一緒の考えを大切にするのではなく、自分と相手の違いを認め、相手の考えをどこまでも尊重していく、それが、おじいさんタイプの愛の形なのです。

おじいさんタイプの子ども時代の話に戻ります。
おじいさんタイプは、おばあさんタイプやお父さんタイプやお母さんタイプと同じ、大人タイプなので、親の影響をあまり受けません。おじいさんタイプは、両親が例え不仲だったとしても、自分の生活が脅かされなければ、それでヨシとするタイプです。そして、両親が夫婦喧嘩をしていても、仲裁に入ろうともしません。子どもの頃から、そして大人になっても、冷静に高みの見物を決め込む、それがおじいさんタイプの特徴です。

おじいさんタイプは、何に影響を受けるのか?
人ではありません。おじいさんタイプは、書物や社会事象に影響を受けるタイプなのです。このあたりも非常に興味深いですね。

あなたは、おじいさんタイプですか?
そして、あなたの周りに、おじいさんタイプはいますか?

というわけで、今日は以上です。
ご自分の、そして他人の生まれつき性格を知りたい方は、お近くのキャラ診断アドバイザーをお訪ねください。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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