上林、2戦連続打点

　9月23日、福岡ソフトバンクホークスの2軍はウエスタン・リーグ公式戦で広島東洋カープ2軍と対戦した。この日で本拠地タマホームスタジアム筑後での主催公式戦の全日程を終了した。

【9月23日　ウエスタン・リーグ　タマスタ筑後　3,113人】

広島　　　　　００００１００００　１

ソフトバンク　０１１１１２００×　６

＜バッテリー＞

【C】●薮田（6勝8敗1セーブ）、高橋樹、平岡、戸田、中村祐、岡田、遠藤――中村奨

【H】スアレス、○渡辺健（5勝0敗）、泉、奥村、岡本健、田中、川原――栗原

＜本塁打＞

【H】栗原8号　【C】正随6号

＜戦評＞

　ウエスタン優勝を決めているソフトバンクの本拠地ラスト試合。小刻みに得点を重ねて勝利した。

　二回、増田の適時二塁打で先制。三回は栗原の8号ソロで追加点を挙げ、四回は真砂の犠飛、五回は上林の右中間適時三塁打で得点を加えた。六回は三森、川瀬の連続適時打でダメ押しした。

　投手陣は継投策。先発のスアレスが3回無失点と好投すると、2番手で1回無失点の渡辺健が白星をマークして5勝目。4番手の奥村以降の4投手も無失点リレーを決めた。（了）

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逆転首位打者へ悔しい無安打も、まだ可能性はある

　逆転首位打者を狙う田城飛翔外野手だったが、この日は3打数無安打1四球と悔しい結果に終わった。

　第1打席は1軍経験も豊富な薮田の前に空振り三振に倒れた。2打席目は四球を選んで出塁するも、遊ゴロ、見逃し三振とバットから快音は聞かれなかった。

　現在、田城はウエスタン・リーグの打率2位。この日で.308と少し数字を落とした。トップに立つ中日の石川駿は.317をマークしている。ソフトバンクは25日からの阪神3連戦（いずれも鳴尾浜）で全日程が終了する。中日も残り3試合だが、石川駿は現在1軍登録されており、このまま不出場の可能性もある。

残るチャンスは阪神3連戦

　その場合、田城が逆転するためには3試合でどれくらい打つ必要があるのか。

　毎試合4打数と仮定した場合、12打数7安打を記録すれば打率は.317となる。見た目上で並ぶが、さらに数字を掘っていくと田城は.3174で石川駿は.3166となるためにこれで逆転可能となる。もしくは10打数だったとすれば、10打数7安打で.319となり逆転できる。10打数6安打だった場合は。3163でわずかに届かない。

　つまり、阪神3連戦で7安打以上が一つの目安となりそうだ。

　ここまで106安打を積み重ねてリーグ最多安打はほぼ確定の状態。来季の支配下登録を勝ちとるためにも、ここまでくれば打撃2冠を獲得してアピールをしたいところだ。

　田城は今季を振り返り、「今年はヒットを打つことにこだわりました。打っているというイメージを残すことが出来たのは良かったです。ただ、（今季中の支配下を勝ちとった）コラスとの違いは長打力。僕のヒットは単打が多かった。強い打球を求めるための努力をしないといけないし、次の段階として四球を選ぶことも大切。ＯＰＳ（出塁率＋長打率）を意識したい」と話した。

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台風被害でネット破損も超満員

　タマスタ筑後でのソフトバンク2軍の主催公式戦は今季54試合が開催され、累計観客動員数は112,063人を記録した。1試合平均は2,075人だった。

　最終戦だった23日は試合後にグラウンドを開放してのファン感謝イベントを行ったこともあり、3,113人の超満員だった。前日は台風17号の影響で中止。筑後地域でも強風が吹き荒れて、球場に隣接する若鷹寮は一時停電したという。また、タマスタ筑後のバックネットが破損した。球団は警備員を増員するなどして対応にあたり、大きなアクシデントはなく試合は開催された。筑後の球団担当者は修復の期間やその他の被害状況などを明らかにしなかった。今後はチームの練習は行われるが、現時点では試合の予定は組まれていないという。不幸中の幸いといったところだ。