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18歳“ウルトラルーキー”が大逆転優勝!!韓国女子ゴルフにも世代交代の予兆

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
チョ・アヨン(写真提供=KLPGA)

韓国にも女子プロゴルフの“春”が来た。KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアー2019年初の国内戦となる「ロッテ・レンタカー女子オープン」が4月4日から7日まで、済州島(チェジュド)・西帰浦(ソギポ)市のロッテ・スカイヒル済州カントリークラブで行われた。

KLPGA2019年シーズンは、今年1月に台湾で行われた「台湾女子オープンwith SBS Golf」で開幕してしたが、韓国国内では今年初の大会。

大会前から注目を集めていた中国の美女ゴルファーのスイシャンは欠場したが、日本でも活躍したキム・ヘリムはもちろん、キム・アリム、キム・ジャヨン、キム・ジヒョン、キム・ヘソン、パク・キョル、オ・ジヒョン、イ・ダヨン、イ・ソヨン、イ・スンヒョン、チェ・ヘジンなど、人気と実力を兼ね備えたKLPGA広報モデルたちも多数出場した。

(参考記事:イ・ボミやアン・シネも選ばれた「美女ゴルファー」の証!! KLPGA広報モデル10年分を大公開)

キム・ヘリム(写真提供=KLPGA)
キム・ヘリム(写真提供=KLPGA)

そんな中で優勝したのは、チョ・アヨン。3日目が終わって4アンダーの7位タイだったが、最終日に6つのバーディーを記録するなどして4日間合計9アンダーとして優勝した。

このチョ・アヨン、まだ18歳のルーキー。167センチの長身と柔軟な体から放たれる長打が武器で、アマチュア時代は5年間、国家代表と常備軍に名を連ねた逸材だ。

昨年9月の第28回世界アマチュアチームゴルフ選手権の個人戦では金メダルを獲得し、昨季のKLPGAツアーシード戦では予選と本選でいずれも1位通過。韓国では日本の“黄金世代”よりも若い2000年生まれの“ウルトラルーキー”たちが台頭しているが、チョ・アヨンもそのひとりとして注目されていた。

(参考記事:韓国女子ゴルフツアーに18歳の大物ルーキー登場!? “2000年生まれ”三銃士とは)

ちなみにKLPGAツアーの国内開幕戦でルーキーが優勝するのは史上3人目。過去にはユ・ソヨン(2008年スポーツソウル・キム・ヨンジュゴルフ女子オープン)、チェ・ヘジン(2017年ヒョソン・チャンピオンシップ)がルーキーながら開幕戦を制している。

18歳9か月24日で先輩たちに続く快挙を成し遂げたチョ・アヨン。2000年代生まれの選手がKLPGAツアーで優勝するのは初めてだ。

“韓国美女ゴルファー神セブン”に名を連ねたヤン・スジン、キム・ジャヨン2、パク・キョルなどが成績を伸ばせなかった中での“ウルトラルーキー”の台頭は、KLPGAツアー世代交代の口火となるか。引き続き注目していきたい。

(参考記事:イ・ボミ、アン・シネ、そして…韓国女子ゴルファー“神セブン”を一挙紹介!!【PHOTO】)

なお、KLPGAツアーにレギュラー参戦中の高林由実は予選落ちで終わっている。

チョ・アヨン(写真提供=KLPGA)
チョ・アヨン(写真提供=KLPGA)

■ロッテ・レンタカー女子オープン 試合結果

優勝 チョ・アヨン     -9

2位 チョ・ジョンミン   -8

3位 ナ・フィウォン    -7

3位 パク・ジュヨン    -7

3位 キム・ミンソン5   -7

6位 チ・ハンソル     -6

6位 キム・ジヨン2    -6

8位 イ・ジョンミン    -5

9位 アン・ソンイ     -4

9位 パク・チェユン    -4

9位 チェ・ヘジン     -4

20位タイ キム・ヘリム   0

39位タイ ユン・スジン   +5

47位タイ キム・ジャヨン2 +7

52位タイ パク・キョル  +9

この原稿の写真はKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)から写真使用の許可を得ています。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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