アメリカ・トランプ大統領、TikTok及びWeChatとの取引を禁止とする大統領令に署名
アメリカ・トランプ大統領は6日、来月上旬より「TikTok」を運営する中国のIT企業バイトダンスおよび、「WeChat」を運営するIT企業テンセントとの取引を禁止する大統領令に署名しました。
トランプ大統領は以前より、「利用者情報を自動的に収集し、中国共産党にアメリカ国民の個人情報を提供することで安全保障上の脅威となる」とTikTokを問題視。9月15日までにTikTokのアメリカ事業をマイクロソフト、または別のアメリカ企業などに売却すること。さもなくばアメリカでの利用を禁じると警告していました。
此度の大統領令は、中国に対してさらなるプレッシャーを与えているもの。アップルのApp Store、GoogleのGoogle Playでこれらのアプリがダウンロードできなくなるほか、ポンペオ国務長官の発言によればさらに多くの「信頼できない」中国企業製アプリも排除される見込みです。
なおテンセントは「League of Legends」(リーグ・オブ・レジェンド)を運営するライアットゲームズ(アメリカ)、「フォートナイト」を販売・配信しているEpic Games(アメリカ)など、世界中で大人気となっているゲーム関連会社の親会社でもあります。これらのゲームはアメリカのゲーム企業のタイトルとなるため直接的に制限されることはないと思われますが、ライアットゲームズおよびEpic Gamesとテンセント、企業間における取引は禁止となるのでしょう。