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本塁打王を獲得したことのある3人が同じ日にマルチ本塁打。大谷が3本、ゲレーロJr.とオルソンは2本

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブラディミール・ゲレーロJr./捕手はカーソン・ケリー Sep 19, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月19日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、1試合に3本のホームランを打った。ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)、マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)、マイケル・ハリス2世(ブレーブス)の3人は、1試合2本塁打を記録した。それぞれ、シーズン49本目と50本目と51本目、29本目と30本目、27本目と28本目、14本目と15本目だ。

 彼らのうち、ハリス2世以外の3人は、過去に本塁打王を獲得している。大谷は昨シーズンのア・リーグ本塁打王(44本)、ゲレーロJr.は2021年のア・リーグ本塁打王(48本)、オルソンは昨シーズンのナ・リーグ本塁打王(54本)だ。2021年のア・リーグでは、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)も、48本のホームランを打った。

 ゲレーロJr.は、ここ4シーズンで3度目の30本塁打以上だ。昨シーズンは、26本塁打にとどまった。オルソンは、あと2本で4シーズン連続30本塁打以上となる。過去3シーズンに続き、すでに今シーズンも30本塁打に達しているのは、今シーズンの本数が多い順に、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、大谷、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)、ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)の5人だ。

 今シーズン、ゲレーロJr.は、打率.322と出塁率.397、OPS.950を記録している。2021年は、打率.311と出塁率.401、OPS1.002だった。

 9月19日を終え、シーズン20本塁打以上の選手は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 なお、9月19日の試合でブレーブスの選手が打ったホームランは、6本を数えた。それらのうち、オルソンの1本目とハリス2世の1本目はソロ、あとの4本、ラモン・ローレアーノ、オルソン(2本目)、ホルヘ・ソレーア、ハリス2世(2本目)のホームランは3ランだ。

 これについて、ブレーブスは、イライアス・スポーツ・ビューローのデータとして、1試合に4本以上の3ラン本塁打を記録したチームは初(1900年以降)、と謳っている。

 ちなみに、この日、ドジャースのホームランは、大谷の3本だけ。こちらは、2ラン、2ラン、3ランだ。大谷は、シングル・ヒットと二塁打でも打点を挙げ、1試合10打点を記録した。ブレーブスは15対3、ドジャースは20対4で勝利を収めた。

 大谷のシーズン51本塁打と1試合10打点については、それぞれ、こちらで書いた。

「大谷翔平の51本塁打は、日本プロ野球でプレーした選手の最多タイ。新記録は確実!? 残りは9試合」

「大谷の「6打数6安打、3本塁打、10打点」はかつてのチームメイトも記録。トラウトではなく…」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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