Yahoo!ニュース

大谷翔平の51本塁打は、日本プロ野球でプレーした選手の最多タイ。新記録は確実!? 残りは9試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Sep 19, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月19日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、6打数6安打、2本塁打、3二塁打、2盗塁、10打点を記録した。この日を終え、シーズン全体のホームランは51本、二塁打は34本、盗塁は51、打点は120だ。

 シーズン51本塁打は、現時点で歴代39位タイに位置している。ベーブ・ルースアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)ら、複数のシーズンで51本塁打以上の選手が何人かいるので、人数としては、28人目となる。

筆者作成
筆者作成

 また、シーズン51本塁打は、日本プロ野球でプレーした選手の最多タイだ。1990年にデトロイト・タイガースで51本塁打のセシル・フィルダーは、1985~88年にメジャーリーグの220試合で31本塁打を記録した後、1989年に阪神タイガースで38本のホームランを打った。

 フィルダーと大谷とは順序が逆だが、2005年にアトランタ・ブレーブスで51本塁打のアンドルー・ジョーンズは、2013年と2014年に東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーし、26本塁打と24本塁打を記録した。

 大谷のシーズン本塁打は、彼らを上回る可能性が高い。ドジャースは、レギュラーシーズンが終わるまでに、あと9試合を行う。

 なお、1990年のフィルダーと2005年のジョーンズは、それぞれ、132打点と128打点を挙げ、本塁打王と打点王の両タイトルを獲得した。今シーズンの大谷は、どちらもナ・リーグ1位。現時点で大谷に次ぐのは、38本塁打のマーセル・オズーナ(ブレーブス)と109打点のウィリー・アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)だ。

 一方、フィルダーもジョーンズも、キャリアを通し、MVPには選ばれていない。51本塁打のシーズンは、どちらもMVP投票2位だった。1990年のア・リーグはリッキー・ヘンダーソン、2005年のナ・リーグはアルバート・プーホルスが受賞した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事