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大谷の「6打数6安打、3本塁打、10打点」はかつてのチームメイトも記録。トラウトではなく…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平、ルイス・レンヒーフォ、アンソニー・レンドーン Apr25,2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月19日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、史上初の50-50を達成した。50盗塁目と51盗塁目に続き、49本目と50本目と51本目のホームランを打った。

 3打席連続ホームランの前は、二塁打、シングル・ヒット、二塁打だ。6打数6安打を記録し、10打点を挙げた。

 打点が公式記録となった1920年以降、1試合に二桁の打点は、大谷が16人目。これまでの15人とも、その試合の盗塁はなかった。

筆者作成
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 13人目は、昨シーズンまで大谷とチームメイトだったアンソニー・レンドーン(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。ワシントン・ナショナルス時代の2017年4月30日に、10打点を挙げた。

 10打点に加え、6打数6安打、3本塁打も、大谷と同じ。3本目のホームランの相手が野手だったことも、共通する。レンドーンはケビン・プラウェッキー(当時ニューヨーク・メッツ/現サンディエゴ・パドレス)、大谷はビダル・ブルーハーン(マイアミ・マーリンズ)から打った。

 2017年のレンドーンは、シーズン全体で100打点を挙げた。ホームランは25本、二塁打は41本を数え、出塁率とOPSは.403と.937を記録した。そこから、4シーズン続けて、OPSは.900を上回った。ナショナルズ最後の3シーズン(2017~19年)とエンジェルス最初の1シーズン(2020年)だ。

 ただ、エンジェルスでは、出場60試合以上のシーズンがない。今シーズンは、ここまで出場57試合。9月8日から欠場していて、このまま、復帰することなくオフを迎える可能性は低くない。短縮シーズンの2020年――エンジェルスの60試合中52試合に出場――を含め、5シーズン連続の出場60試合未満となりそうだ。

 また、2021年以降のシーズンOPSは、.712→.706→.678→.574と下降線を描いている。来シーズンは、7年2億4500万ドルの契約6年目。6月に、35歳の誕生日を迎える。

 なお、マイク・トラウト(エンジェルス)は、2019年6月19日の1試合7打点が最も多い。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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