関東は一気に真冬の寒さ、3月初めにかけて長期の低温か
暖気から寒気へ入れ替え
上図のように昨夜からけさ21日(水)にかけて、関東地方を前線が南下し、季節外れの暖かな湿った空気から冬の寒気へと入れ替えが起こりました。まだ前線の南側に位置している九州南部など、一部では高温が続いているものの、ほぼ全国的に冬の寒さに戻ってきている状態です。
すでに真冬の寒さに
関東地方でも大きく気温が低下しています。上図はきのう20日(火)ときょう21日(水)の午前9時の気温を示したものです。きのうは各地で15度から20度近くありましたが、きょうは東京都心で7.7度、宇都宮で5.6度など、きのうより10度前後低くなっていて、また冷たい北風や雨も手伝って、真冬を思わせる寒さとなっています。
きょうはこのままほとんど気温が上がらず、むしろ日中にかけて下がり続ける所もありそうで、きのうの半袖日和からきょうはダウンジャケットにマフラー、手袋などが活躍する寒さとなるでしょう。激しすぎる寒暖差に十分な注意が必要です。そしてこの低温ですが、今後かなりの長期で続くおそれがあります。
3月初めにかけて全国的に低温傾向が続く
この先、少なくとも来週いっぱい、3月の初め頃にかけて、北からの寒気が優勢の状態が続くため、全国的に低温傾向が続く予想です。
10日間予報をみても、これまでのように関東以西で15度を大きく超えるような暖かさは予想されず、せいぜい10度を少し上回る程度で推移する予想です。雨が降るような日は10度に届かない真冬の寒さもありそうで、特に東京都心は週末にかけての3連休と来週の後半にも雪が降る可能性があります。
長期の低温に注意、さくらの開花などにも影響か
上図は気象庁から発表されている2週間の気温予報です。これによると、来週3月1日(金)頃の5日間平均でも全国的に低温傾向が続くとみられていて、特に西日本ではかなりの低温が予想され、この時期としては10年に1度程度の低温となる可能性も示されています。
少し前の2月上旬頃の1か月予報などでは、ここまでの低温が長期にわたる予想はなく、予想以上に偏西風が南下する傾向が強まった状態といえます。低温が長期(1週間から2週間)にわたる可能性がありますので、農作物の管理や体調管理などに注意するとともに、桜の開花への影響も予想される状態です。