ヤンキースのローテーションは確定!? セベリーノと田中、トレードと再契約2人で駒は揃った
J.A.ハップが、後半戦を過ごしたニューヨーク・ヤンキースへ戻ってきた。契約は2年3400万ドル。3年目は1700万ドルの球団オプションだ。ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンによると、契約2年目の2020年に165イニングか27先発をクリアすると、オプションは自動更新されるという。
これにより、ヤンキースには5人の先発投手が揃った。ルイス・セベリーノ、ジェームズ・パクストン、田中将大、ハップ、CC・サバシアだ。ヤンキースはハップを呼び戻す前に、サバシアと1年800万ドルの再契約を交わし、パクストンをシアトル・マリナーズから獲得した。
ただ、セベリーノを除く4人は30代で、ハップとサバシアは30代後半だ。特に、38歳のサバシア――来シーズンが最後になるだろう――は、健康面の不安がつきまとう。
ヤンキースは、パクストンを手に入れるのと引き換えに、先発投手では球団トップのプロスペクトだったジャステス・シェフィールド(と他2人)を手放した。ソニー・グレイはまだチームにいるものの、開幕までにトレードで放出する予定だ。これから、FA市場に残っているダラス・カイクルと契約する可能性は低く、コリー・クルーバー(クリーブランド・インディアンズ)やノア・シンダーガード(ニューヨーク・メッツ)といった大物の獲得もなさそうだが、ヤンキースは先発投手をあと1人、手に入れるのではないか。
考えられるのは、先発もリリーフもこなせる、前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)やマイク・モンゴメリー(シカゴ・カブス)のような投手だ。そうであれば、ローテーションが埋まっていてもロング・リリーフとして起用でき、余剰人員にならない。前田とモンゴメリーのトレードはないだろうだが、候補は多い。例えば、サンフランシスコ・ジャイアンツからFAになっているデレク・ホランドであれば、条件に当てはまる。ホランドは30先発(161.2イニング)で防御率3.67、リリーフ6登板(9.2イニング)で防御率1.86を記録した。
菊池雄星についても、可能性が完全になくなったわけではない。1年目は慣らし運転のような形で「6人目の先発投手」として投げさせ、2年目からサバシアと入れ替わりにローテーション入りさせるというシナリオだ。もっとも、この場合、菊池がヤンキースを選ばないことも十分あり得る。ヤンキースとしても、金額が高騰すれば、無理はしないだろう。