一生に一度は入浴したい!「山の絶景温泉」5選(東日本編)
都会では味わえない開放感、雄大な風景、新鮮な空気……。山の上にある温泉にやってくると、爽快な気分になる。
そんな大自然を望む湯船での入浴は、最高に贅沢な時間である。
山の温泉地は誰でもアクセスしやすい夏場がベストシーズン。一生に一度は訪ねたい山の絶景温泉を5カ所紹介したい。
蓮華温泉・蓮華温泉ロッジ(新潟県)
標高1475mの高所に位置する一軒宿で、白馬岳や朝日岳などへの登山拠点でもある。裏手の山道に4カ所の露天風呂が点在しており、なかでも「仙気の湯」と「薬師湯」は開けた場所に湯船がある絶景温泉。脱衣所などはなく野湯に近いが、北アルプスを望む景色はすばらしく、湯の花が舞う源泉も極上である。
十勝岳温泉・凌雲閣(北海道)
十勝岳中腹の大自然に囲まれた山の温泉地。なかでも旅館「凌雲閣」は標高1280m、北海道で最も高地に立つ一軒宿。何と言っても、自慢は十勝岳連峰を望む絶景露天風呂。紅葉や雪の季節も美しいが、夏場は生い茂る緑に生命力を感じる季節。かけ流しにされた赤茶色に濁った源泉も、温泉ファンや登山客に人気だ。
新高湯温泉・吾妻屋旅館(山形県)
標高1126メートルに位置する米沢市の一軒宿。滝見露天風呂や樹齢250年の木をくりぬいた根っこ風呂など個性豊かな湯船が並ぶ。特に絶景なのは「眺望露天風呂」で、兜山などの山々を望む。硫黄成分の濃い透明湯が掛け流し。夕食の米沢牛も美味。
須川温泉・須川高原温泉(秋田県・岩手県)
栗駒山の8合目(標高1126m)に位置する県境の温泉。秋田県側にある「栗駒山荘」の露天風呂は、須川高原の大自然が一望に見渡せる大パノラマが見事。ほとんど人工物がない景色が広がり、春から夏にかけては緑のじゅうたん、秋は紅葉が美しい。一方、岩手県側にある須川高原温泉の大露天風呂「大日湯」は、大日岩という巨大な岩を見上げるロケーション。乳白色のにごり湯が美しい。
藤七温泉・彩雲荘(岩手県)
八幡平温泉郷を構成する秘湯のひとつで、標高1400mと東北最高峰に位置する山の温泉。山肌に目隠しなどない、野趣あふれる露天風呂がいくつもあり、白濁した源泉がかけ流しにされている。「開放感」という意味では全国でも屈指の露天風呂で、唯一無二の山の風景を眺めながら入浴できる。なお、早朝は日の出が美しい。