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5月の勝敗。ニューヨークの両チームとドジャースは、2ヵ月続けて勝率.650以上

宇根夏樹ベースボール・ライター
ピート・アロンゾ(左)とスターリング・マーテイ May 31, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ニューヨーク・ヤンキース(ア・リーグ東地区)とニューヨーク・メッツ(ナ・リーグ東地区)、ロサンゼルス・ドジャース(ナ・リーグ西地区)の3チームは、4月に続き、5月も勝率.650以上を記録した。

 もっとも、地区2位に10ゲーム以上の差をつけているのは、メッツだけだ。ア・リーグ東地区では、トロント・ブルージェイズタンパベイ・レイズも、2ヵ月続けて勝ち越した。ナ・リーグ西地区では、ドジャースには及ばないとはいえ、サンディエゴ・パドレスが両月とも勝率.590以上。ナ・リーグ東地区を除く5地区は、1位と2位の差が6ゲーム未満だ。6月1日が終わった時点でも、これは変わっていない。

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 ア・リーグ西地区では、ヒューストン・アストロズが、5月に勝率.724を記録した。ナ・リーグを含めても、5月の勝率.700以上は他に皆無だ。一方、アストロズと同地区のロサンゼルス・エンジェルスは、ヤンキースに次ぐア・リーグ2位タイの勝率.636で4月を終え、5月も前半は10勝5敗と快調だったが、後半は3勝10敗に終わり、月全体でも負け越した。直近の10敗中7試合は、途中で少なくとも一度はリードしながら逆転されている。エンジェルスの後ろには、4月に勝率.333と出遅れたテキサス・レンジャーズが近づきつつある。

 一方、カンザスシティ・ロイヤルズ(ア・リーグ中地区)とワシントン・ナショナルズ(ナ・リーグ東地区)は、2ヵ月続けて勝率.400に届かなかった。4月に勝率.143のシンシナティ・レッズは、5月に勝ち越したものの、最初に背負った借金があまりにも大きすぎ、浮上するには至っていない。

 日本プロ野球の5月の勝敗については、こちらで書いた。

「5月の勝敗。東京ヤクルトと福岡ソフトバンクは2ヵ月続けて勝ち越し。一方、2ヵ月連続の負け越しは…」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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