内蔵の町で出会った隠れ家的お寿司屋さん！気さくな大将が腕を振るう『与太郎寿司』とは？

愛と平和のワンコインランチ。

横手市増田でランチといえば、古くから続く風情ある喫茶店や蔵をリノベーションしたシャレオツなカフェが頭に浮かぶ。だがメインストリートから少し離れた住宅街に、コスパ最強の海鮮ランチを味わえるお寿司屋さんがあることをご存じだろうか。そう、今年で創業3年目を迎えた『与太郎寿司』だ。

以前紹介した『後藤チエ精肉店』などが並ぶ増田の中心部を抜けて住宅街に入ると、突如見えてくる黒ラベルのタペストリーと赤い矢印。噂の店は住宅街の細い路地を進んだ先にある。ちょっぴり道幅が狭いため、市営の無料駐車場を利用するのもアリだ。

キュートなフクロウが描かれた青色の暖簾をくぐり扉をあけると、気さくな大将が迎えてくれた。店内はカウンターのほか、奥には小上りも完備。ひとりでじっくり海鮮やお酒と向き合うのはもちろん、家族や友人と訪れても居心地が良さそうだ。

品書き

ランチメニュー

・梅ランチ　※ちらし寿司、味噌汁、サラダ：1,000円

・竹ランチ　※握り9貫、巻物1本、味噌汁、サラダ：1,500円

・松ランチ　※お勧めのネタ10貫、味噌汁、サラダ：2,000円

お得なランチのほか、一品メニューも充実している与太郎寿司。酒のアテも揃っているため、夜の姿も気になるところだ。そんな中、私が注目したのは火曜・木曜・土曜限定のワンコインちらし寿司。そう、本日はこのコスパ最強の海鮮ランチでファイナルアンサーだ。

火・木・土限定の安くてウマい海鮮ランチ！『与太郎寿司』のワンコインちらし寿司とは？

さっそく大将が腹減る私のために手際よくちらし寿司をこしらえてくれた。マグロにサーモン、海老にタコにホッキ貝。好物のしめ鯖もいるぞ。内蔵の町・増田で出会った海のご馳走。ワンコインで楽しめる夏の海鮮祭りの開幕だ。

大将と常連さんのガチンコ釣りトークをBGMにして、目の前に並ぶピチピチの海のヴィーナスたちに手を伸ばす。とろけるマグロ、プリップリのエビ、好物のしめ鯖。それらを順番に口へ運び、その勢いで頬張る酢飯のバランスも絶妙だ。いやはや、これは素晴らしい。家が近かったらガチで週3日通いたいレベルだ。

「味はどうですか？」

そして新参者の私にも気さくに話しかけてくれる大将の心遣いも、また嬉しい。ちなみにカウンターに座る私の横では、常連さんが大将とおしゃべりをしながら握りたての寿司を楽しんでいる。なんか、良いなぁ。タッチパネルで注文する寿司も便利で悪くないけど、大将の人柄も感じられる回らないお寿司屋さんのカウンターは、やっぱりどこか特別だ。

安くてウマい海鮮を求め、ぶらり増田へ。驚愕の500円ランチに出会い、またひとつ内蔵の町の魅力に気づいた私である。