A-RODが40代メジャーリーガーの仲間入り。今シーズンの40歳以上はイチロー、上原浩治ら10人に
2014年にメジャーリーグでプレーした40歳以上の選手は8人いた。そのうち、ジェイソン・ジアンビ、ボビー・アブレイユ、デレク・ジーター、ジョン・マクドナルドはすでに引退し、ラウル・イバニエスも、公式の引退表明こそないものの、今シーズンはプレーしていない。しかし、残る3人は今シーズンも現役を続けている。また、新たに40代に突入した選手もおり、7月には3人が増え、今シーズンの40代メジャーリーガーは10人に達した。
ラトロイ・ホーキンス■右投手/42歳(1972/12/21)/MLB21年目
7年ぶりにコロラド・ロッキーズへ戻った昨シーズンは、10年ぶりに20セーブ以上を挙げ、最終登板で史上16人目の1000登板に到達した。昨年12月にMLBネットワークの番組で、今シーズン限りの引退を表明。クローザーの座からは開幕直後に降ろされたが、7月27日時点で24登板しており、あと11試合に投げればトレバー・ホフマンと並び、登板数の歴代トップ10にランクインする。
バートロ・コロン■右投手/42歳(1973/5/24)/MLB18年目
今シーズンもニューヨーク・メッツでローテーションを守り、速球は平均90マイル未満ながら、積極的にストライクを投げ込むスタイルを貫いている。今シーズン中の3000イニング到達は少し難しそうだが、昨シーズンは200勝の大台に達した。ちなみに、メッツのローテーションはコロンを除くと皆20代。コロンがメジャーデビューした時、ノア・シンダーガードは4歳だった。
イチロー■外野手/41歳(1973/10/22)/MLB15年目
今シーズンはマイアミ・マーリンズで、ディー・ゴードンとチームメイトに。その父、トム・ゴードンとは2004~05年に対戦しており、4打数1安打だった。ジャンカルロ・スタントンの故障によって出場機会は増えたとはいえ、3000安打にはあと102安打が必要。今シーズンは届かないだろう。一方、あと4盗塁に迫っている500盗塁の到達は、まず間違いないところだ。
R.A.ディッキー■右投手/40歳(1974/10/29)/MLB13年目
今シーズンは防御率もFIPも4点台後半と冴えない。ただ、後半戦はここまで2登板とも、6イニング以上を投げて2失点以下だった。来シーズンの契約は球団オプションで、金額はここ2年と同じ1200万ドル。トロント・ブルージェイズがオプションを行使して残留させるか否かは、今後の投球次第か。ナックルボーラーなので、年齢はそれほど関係ないだろう。6月には父が63歳で亡くなったが、葬儀に向かう前に予定どおりマウンドに上がり、7.1回を1失点に抑えた。
ジョー・ネイサン■右投手/40歳(1974/11/22)/MLB15年目
デトロイト・タイガースのクローザーとして、開幕戦で9回2死から登板し、前年はチームメイトだったトリ・ハンター(ミネソタ・ツインズ)を三振に斬ってセーブを挙げたが、直後に肘の故障が発覚。4月29日にキャリア2度目のトミー・ジョン手術を受けた。これまで5人しか到達していない400セーブまではあと23セーブ、歴代6位のデニス・エカーズリーまでは13セーブ。
上原浩治■右投手/40歳(1975/4/3)/MLB7年目
ボストン・レッドソックス3年目の今シーズンも、テンポと制球の良さはそのままに、スプリッターの投球割合を増やし、クローザーとして好投している。ただ、チームは後半戦の幕開けから7連敗(前半戦を含めると8連敗)。この夏にトレードで移籍しても驚きではない。
ラファエル・ベタンコート■右投手/40歳(1975/4/29)/MLB12年目
2013年9月16日にトミー・ジョン手術を受け、昨シーズンはマイナーリーグでリハビリ登板のみ。オフにコロラド・ロッキーズと再契約(マイナーリーグ契約)を交わし、今シーズンの開幕戦でメジャーリーグのマウンドへ戻った。ちなみに、2000年に横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)でチームメイトだったボビー・ローズ(48歳)は現在、テキサス・レンジャーズ傘下のA+で打撃コーチを務めており、ルー・メローニ(44歳)はボストンのラジオ局で解説者をしている。
ティム・ハドソン■右投手/40歳(1975/7/14)/MLB17年目
2013年にアトランタ・ブレーブスで200勝に到達し、2014年はサンフランシスコ・ジャイアンツで初のワールドシリーズを経験。そこで優勝し、今シーズンもジャイアンツで投げている。7月26日には、2004年まで過ごしたオークランド・アスレティックスから白星を挙げ、全30チームに勝利した史上15人目の投手となった。ハドソンの前に達成した14人には、アスレティックスでともに「ビッグ3」を形成したバリー・ジート(37歳/アスレティックス傘下AAA)も含まれている。
トリ・ハンター■外野手/40歳(1975/7/18)/MLB19年目
オフに1年1050万ドルの契約を交わし、8年ぶりにミネソタ・ツインズへ復帰。10年連続となるシーズン15本塁打はすでにクリアしていて、4年ぶりの20本塁打にも手が届きそうだ。40歳の誕生日には、チームメイトから歩行器と大人用おむつをプレゼントされた。
アレックス・ロドリゲス■DH/40歳(1975/7/27)/MLB21年目
40歳の誕生日に放った本塁打は、シーズン90安打&24本塁打目で、通算では3029安打&678本塁打としている。イライアス・スポーツ・ビューローによれば、10代と40代で本塁打を打ったのは、タイ・カッブ、ラスティ・スタウブ、ゲリー・シェフィールドに続き、史上4人目だという。
他に、左投手では現役最年長のランディ・チョート(セントルイス・カーディナルス)も、9月5日に40歳を迎える。なお、デビッド・オティーズ(ボストン・レッドソックス)は11月18日が40歳の誕生日だ。