これからスタンダードになる!?科学的なクラブフィッティングシステムとは【ゴルフ】
現在のクラブフィッティング
ゴルフクラブをゴルファーそれぞれに合うものに調整したり、各メーカーが出しているクラブやシャフトの中から、ゴルファーそれぞれに合うクラブを見つけることをクラブフィッティングという。
主にゴルフショップなどの販売店が行っており、店にある試打用のクラブヘッドやシャフトを使い、ゴルファーのスイングに合うクラブを見つけ、より良いパフォーマンスへと導くサービスだ。
現在のクラブフィッティングの流れは、ざっとこんな感じだ。
- スタッフからカウンセリングを受ける
- 自分のクラブを打ち弾道を測定する
- スタッフから弾道やスイング時のクラブの動きを評価される
- スタッフが選んだクラブを打ち、弾道を測定し、自分の感想を述べる
- 3と4を繰り返す
- 合うクラブが決まる
弾道測定器が進化してきているだけでなく、多くの店舗で豊富な試打用のヘッドとシャフトを用意できるようになったことで、ゴルファーが、最適な高さで、より遠くへ、よりまっすぐに飛ぶクラブに出会いやすくなった。
ただ、これだと悩ましい部分がある。
“弾道”という“結果”に焦点をあて、“結果”だけに頼ると正確な判断ができない場合がある。ゴルファーのスイングは大きな部分はすぐには変わらないが、細かな部分は日々変化する。そして、細かな部分の変化は“結果”に大きく影響する。
日が変わったり、環境(室内or屋外・練習場orコース)が変われば、スイングの細かな部分の変化が生じる。だから、「試打をした時はよかったのに、コースでは思うようにいかない」ということが起こることがある。
クラブフィッティングシステム「SLAP」
科学的なアプローチができるクラブフィッティングシステム「SLAP」を紹介したい。これはシャフトに取り付けられたセンサーが、スイング中のシャフトにかかる負荷を測定し、可視化するシステムだ。エプソンのエムトレーサーや、ソニーのスマートゴルフセンサーのようなスイング解析のセンサーではない。シャフトにかかる負荷の測定というところがポイントだ。
SLAPシステムによる測定では2つのデータが出力される。1つ目がシャフトの縦方向にかける力、2つ目が横方向の力だ。縦方向とは剣道のように体に対して上下にかける力のことで、横方向とは体に対して左右にかける力のこと。
この測定した力に合うシャフトを、アップデートされる膨大な量のシャフトのデータの中から、科学の力で見つけ出すのだ。
クラブフィッティングがより一層科学的に
SLAPが示すものには“弾道”という“結果”は介入しない。シャフトにかかる負荷とシャフトのデータをテクノロジーが照らし合わせるだけだ。より科学的なクラブフィッティングシステムといえる。
以下の関連記事内には、SLAPの解説動画(ユーチューブ)がある。分かりやすく解説されているので、ぜひ、ご覧いただきたい。
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シャフトにかかる力を可視化するクラブフィッティングシステム「SLAP」(GOLFERS SUPPORT)