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源泉かけ流しばかり!「名古屋から日帰り圏内の温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

温泉が恋しい季節、ふらっと近場の温泉に出かけたくなる人は多いだろう。

中部・東海エリアの大都市である名古屋は、意外なことに、日帰り圏内にも「源泉かけ流しの良質な湯」を楽しめる温泉が充実していることはあまり知られていない。

そこで今回は、温泉好きなら一度は訪ねる価値のある名古屋周辺の日帰り温泉施設を5カ所紹介したい。

榊原温泉(三重県津市)

清少納言が『枕草子』の中で有馬温泉、玉造温泉に並ぶ「三名泉」の一つとして挙げたとされる、歴史ある温泉地。京都から伊勢神宮へと向かう道の通過点に位置するため、参拝前に身を清める「湯ごり」の場として重宝されたという。老舗宿の「湯元榊原舘」は日帰り入浴も受け付けている。甘い硫黄の香りがする透明湯で、源泉かけ流し。なかでも源泉風呂には32度のぬる湯が100%かけ流しにされており、湯の個性が際立つ。加温湯と交互に浸かると至福の気持ちよさだ。

半田温泉・ごんぎつねの湯(愛知県半田市)

知多半島の中央にある日帰り温泉。日本庭園に囲まれた露天風呂に温泉が満たされるが、特に3メートルほどの湯滝が落ちる滝つぼ湯は、源泉が豪快にかけ流されている。59度の源泉そのままなので、かなり熱く、滝しぶきも激しいが、新鮮な湯を堪能することができる。名古屋駅から車で約40分ほどの距離。

尾張温泉(愛知県蟹江町)

尾張温泉「東海センター」は、名古屋の中心街から西の市街地にある巨大日帰り温泉。人気の温泉施設で入浴客も多いが、100人以上入れそうな岩づくりの内湯のほかに露天風呂もあるので、ゆとりをもって入れる。一方で、湯船が巨大であるにもかかわらず、透明の単純温泉を源泉かけ流しで楽しめる。名古屋から約20分の距離。

羽島温泉(岐阜県羽島市)

名古屋駅から車で約40分。木曽川と長良川に挟まれた羽島市にある日帰り温泉。円形の湯船には、黄褐色に濁った塩化物泉がかけ流しにされ、10分もつかっていると汗が噴き出す。濃厚な泉質である証拠である。市内の住民は200円、市外の住民でも400円と料金もリーズナブルなのがうれしい。

海津温泉(岐阜県海津市)

名古屋駅から車で約40分の宿泊&日帰り施設。湯船には黄褐色に濁った濃厚な塩化物泉がオーバーフローしている。その色は「金色」と称される。塩分と鉄分が強く際立ち、すぐに体がポカポカと温まる濃厚湯だ。館内には計19の多彩な湯船が並ぶ。

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温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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